SAT.13 ページ13
対象を確認したとバディに伝える。俺の合図で突入。
まず俺が犯人の右肩を撃ち抜き、流星がそれ以外の死角に銃口を向ける。別の犯人的を流星が発見し、発泡。ここまでが二秒。
ーーーークリア。
この、二秒ですべてを終えるのが強行突入では理想とされている。
間髪を入れず俺が人質保護に動く。通路に出た途端、犯人役の的を発見。これは流星が処理。再び並んで進み、次のチェックポイントへ。
その後も冷静に難なくクリア。
「よーし、オッケーや。重岡、藤井ペアは……満点や」
最初からわかっていたが、現在の第一小隊制圧一班と二班の間には歴然とした実力差があった。いいのばかりを先に拾って作ったのが一班やから当たり前なんやけど、それにしても今の制圧一班はすごいと俺でも思う。
特に流星は、ときに俺のミスをフォローするほどの実力と冷静さを兼ね備えとる。バディとしてこれほど頼りになる奴はおらん。
訓練を終えても、班長以上の隊員である俺にはまだ定例会議という仕事があった。
特に今日は重大な任務についての打ち合わせがあるという。
俺が第二教場に入ったときには、警備部長、警備一課長、第六機動隊長、SAT部隊長と、いつもの幹部連中が顔を揃えとった。
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作者名:そら | 作成日時:2021年2月28日 9時