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25.ドS ページ30

「ダイジョウブ?」


至近距離。少しでも前に出たらくっついてしまいそうなほど。
元々そこにいたのか、はたまた寄ってきてくれたのか、今の私には判断ができなかった。


突然の出来事に脳が追いつかず、少しの間無言のまま見つめ合う。
ハッとなった私はとっさに神威さんの肩を掴み、離す。そして、くるり、と後ろを向いた。

_赤くなった頬を見られないように。


「だ、大丈夫です。ちょっと疲れてただけなので…!!」


俯きながらいう私。少し上げた視界の片隅、映る阿伏兎さんはニヤニヤと笑うだけで。


私も伊達に真選組で生活などしていない。
真選組は言わば男の巣窟だ。男性に対する耐性がないわけが無い。

しかし、だ。あんな至近距離によられたのは初めてで…。それに神威さんは、神楽ちゃんを見てわかる通り、容姿も整っている。耐性があったとしても、動揺しないはずがないのだ。




「ふーん。ねぇ、A。耳赤いけど、どうしたの?」


ニヤリ、とした顔の神威さん。
その瞬間、私は察した。この人は、沖田さんと同じタイプだと。


「…気の所為ですよ。さっきの戦闘で身体が熱くなっただけです。」


「俺と戦ったときはなってなかったのに。じゃあ、俺との戦いのときは手抜いてたってこと?」


意外にも、相手のことを観察して戦うタイプでもあるらしい。基本的に突っ込んで行くところしか見たことがないから、そういうところは感心。
…なんて思っている場合では無い。

こういうタイプは弱みを見せたら終わりだ。
私は普段、直接沖田さんの被害にあっている訳じゃないが、被害にあった隊士たちの話よると、そうらしい。


「貴方との戦いで手を抜くわけないじゃないですか。一歩間違えれば死にます。」


「俺、女子供は殺さない主義だけどな。あ、じゃあつまりさっきのは照れたってことで」
「照れてません。断じて。……あんまりふざけてると捻り潰しますよ?」


「へぇ、面白そうだね。やってみなよ。やれるもんなら。」


と、お互い戦闘態勢に入る。阿伏兎さんは「こうなったら誰にも止められん…。」と呆れているし、他の団員たちにも私たちを止めることは出来ないだろう。
ならばやってやろうじゃないか。


…できれば、それこそ激しい運動をして、この熱を誤魔化したいのだから。

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愛梨沙(プロフ) - 面白いです。更新楽しみにしてます。頑張ってください (2019年12月23日 1時) (レス) id: cd2953f50f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あやさん» ありがとうございます!Twitterにもこちらにも感想を下さるなんて…!!更新頑張ります! (2019年8月16日 20時) (レス) id: a32114e1fa (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - Twitterでのとあるふぉです!飽さんの小説最高でした、、神威かっこいい、、!!応援してます!これからも頑張ってください! (2019年8月16日 18時) (レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ツナを食す夢猫さん» ありがとう…!!しっかりなんて…(∩_∩) 本当に適当に読んでくれて構わないからね! (2019年8月16日 16時) (レス) id: a32114e1fa (このIDを非表示/違反報告)
ツナを食す夢猫(プロフ) - 飽さんこんにちは()飽ちゃんの文をしっかり読むことは少ないから小説を読めるのが凄く嬉しいです!更新頑張ってね!! (2019年8月16日 9時) (レス) id: fb2e15c792 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月11日 18時

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