氷と雷が描くイナイレ界part3 (ページ33)

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任務:話してみようページ33

瑩「…………。新参者のあなた達には色々疑問があるでしょうが、あなた達の手に負える相手ではありません。断言します」

聖良「そんなに強い相手、なんですか……？」

リク「今回は数が多いだけの下っ端共の集まりでしたけれど、もし幹部が出るとなれば話は変わって来ますよね」

瑩「えぇ。セイラさんが今日は来てなくて本当に良かったです。この住処を嗅ぎ付けられるのも時間の問題でしょうね。なので集まる場所をしばらくは別に移してここに来る頻度を減らせば良いかと思われます」

カヤ「ヒュ〜、さっすが瑩さん、冴えてる〜」

瑩「恐縮です。……10分後にここを出て、皐月様の自宅へ向かいましょうか」

リク「任せてください。仲間に警備を強化してもらいますよっ！盗賊が何のその、です！」

瑩「私は返り血を洗う為にバスルームにいますので」

テキパキと方針を述べて、社会人としての基礎的な報告・連絡・相談も出来ている。

態度はキツいけれど、リーダーシップがあって、ちゃんと周りを見れている。

副リーダーの立ち位置は、伊達じゃなかった。

言うだけ言って、瑩はバスルームのある部屋へ向かって出て行ってしまう。

チトセ「少なくとも、生活感の無い感じにはしとかないとな……」

カヤ「ゴミや食料は一旦持って帰るとして……どうする？指紋付き易い所でも軽く拭いとく？」

チトセ「向こうが指紋鑑定する機械技術に特化してるとも思えんが……そうだな。念の為に拭いておこう」

聖良「あの、チトセっち……。僕達は、何をすればいい……？」

チトセ「うーん、そうだな……」

葉月「じゃあ、瑩さんの話し相手になってあげて」

チトセ「……は？」

聖良「それは、難しいかもです……。僕達、嫌われてるっていうか、警戒されてますし……」

葉月「…………。舞川さん、この短期間で沢山話せるようになったんじゃないかな？
少なくとも、北海道で俺達3人と出会った時は吃(ども)ったりしてたじゃないか」

聖良「……？そうですね……？」

葉月「人付き合いは接してこそ、だよ。その人を理解するにもね。世の中色んな人がいるし、瑩さんみたいにアクが強い人もいる。
意外な一面も見れたりするかもしれないし、見れないかもしれない。
やってみなくちゃわからない事の方が多いんだ」

聖良「はー君……。わかりました。僕達行ってきます……！」

輝莉「え、ちょっ、本気？……も〜聖良ってば1回決めたら聞かないんだから」

文句を言いつつ、輝莉も追った。