図書館 ページ22
your side
この学校には本校舎に入っている図書室以外に旧図書館、という形で洋風な館のような歴史のある、と言えば耳に良い古びた建物が残っている。
私は朝や放課後に図書室かその旧図書館へと通っていた。
旧図書館の方は近代小説から外国の言葉で書かれた歴史書まで取り扱っていて兎に角冊数が多い。
普通の小説や何か特別ではない調べ物をするのには本校舎の図書室で十分故に人が少ないのだ。
他の人からして見ると少々雰囲気が不気味なのかもしれない。
キャンドルやその場で本を読めるスペースの手元に置いてある洋風なスタンドランタン、それに余計な照明は無く必要なだけの明かりとあとは自然の光で空間を照らしているのだ。とても、落ち着ける雰囲気で私のお気に入りスポット1つに入れる。
いつものように両開きの扉の片方に手を掛け中へと入る。
｢おはようございます、Aさん。｣
道に沿って敷かれた絨毯を少し歩くと、受付のカウンター席に座っているこの大きな図書館の管理人に声を掛けられる。
名前を読んで挨拶をしてくれる辺り貸出の際に名前と顔を覚えられているようだ。
常連と呼べるほど図書館に通っているから当たり前といえば当たり前だろう。
『おはようございます、エーミールさん。今日も外は寒いですよ…。』
｢そうですね。しかし、図書館の空調設備は好調でしょう。｣
『ええ、そうですね、暖かいわ。
ところで、その敬語は一体なに？』
｢ふふ、いや、少し管理人として言葉に気を使ってただけやからあんま気にせんでええよ。｣
『やっぱり少し砕けたその口調の方が気が緩んでいいね。』
｢お互い様やな。｣
常連という事も含めてだが、エーミールは何を隠そう別校舎の生徒なのだ。突然堅い敬語で話し掛けられて少々気が張り詰めてしまった。
別校舎の生徒は大学生の様に過ごしていて、朝の時点で出席カードを切り、試験などの成績さえ取れれば授業は自分の好きな科目を選んで出席するだけで良い制度になっている。
だから、確立的に会って仲良くできる友人などなかなかいないのだ。
仲の良い友人にまで堅くなられるなんて勘弁してほしい…。
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夜光石(プロフ) - ゆきさん» お返事遅れてごめんなさい！最近占ツク見ていなくて通知流れてしまってました…。シロって名前可愛らしくて良いですね！確かに苗字は白城ですし白を基調としたお話ですからゲシュタルト崩壊してしまいそうです…！コメントありがとうございました！ (2018年8月20日 0時) (
レス) id: a687556f91 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ヤバイwwシロって名前が好きだから、シロにしてたら、めっちゃ白だったわww（語彙力） (2018年8月13日 16時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
夜光石(プロフ) - 椎名さん» いえいえ、こちらこそ分かりにくくてごめんなさい…！公園のところは冬の夕方という事で紫外線が弱まってる時間を狙っていました…！全然！気にしないでください！指摘してもらえると本編で話せなかった設定とか話せるので嬉しいです！ありがとうございました！ (2018年8月5日 21時) (レス) id: a687556f91 (このIDを非表示/違反報告)
椎名(プロフ) - 夜光石さん» そうでしたか。私の理解不足でしたね…すみません。鬱先生に出会うところはわかったのですが、公園の所が気になって…。本当に、申し訳ありませんでした。受験生の方なのですね。程々に、更新も頑張って下さい! (2018年8月5日 21時) (レス) id: 13ccb4a912 (このIDを非表示/違反報告)
夜光石(プロフ) - 椎名さん» 応援までありがとうございます！かなり日が空いてしまって書き方とか表現の仕方とか少し変わってしまうかもしれませんが頑張ります！受験生という事もあって中々長い時間小説に手を付けられなくて…申し訳ありません…！ (2018年8月5日 19時) (レス) id: a687556f91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜光石 | 作成日時：2017年11月10日 0時
