彼等は 34 ページ36
キ「じゃなー！」
こ「またなー！」
ヒ「フジ、A、バイバーイ」
フ「おう、じゃっ！」
貴「バイバイ」
他の3人とは方向が違うため、カフェの所で別れる
フジとは方向は同じだが、今日は買い物をしてから帰るそうなので、フジとも別れる
手を振って、自分の帰路の体を向けた
目の前に、彼が立っていた
カフェからも見えた、彼が
鬱「久し振りやな、A」
大先生とは良く、話をしていた
話ベタな私でも彼は自分から話を振ってくれるから、とても会話が弾んだ
懐かしい、そう感じるくらい前である
貴「…なにか、用ですか」
鬱「そんな警戒せんといてや。僕ら幼馴染やろ？」
…幼馴染
その言葉が、何故か、苦しかった
私みたいな奴が、彼等と幼馴染と言う事実が、苦しかった
貴「…鬱君が私に危害を加えないことは分かってる。それで、何のようですか？」
鬱「えらい他人行儀やな。まぁええか。単刀直入に聞く
なんで僕らを避けるん？」
…他の皆と質問が違う
何故会いに来ないのかじゃない。何故、避けるのか
貴「…理由なんか、要る？ただ避けたいから、避ける」
鬱「ん〜まぁ僕はそれでもええけど、納得せん奴等が多いからなぁ」
コネちゃんとかシャオちゃんとかは、絶対納得しないだろう
他の人達だって、心では絶対納得しないはずだ
貴「…確かに、理由はある。でも、言いたくない」
鬱「なんでなん？」
貴「…知って、どうするの」
鬱「Aがええんやったら皆に言う。嫌やったら僕の胸に秘めとく」
大先生はこれでも、ちゃんと切り替えの出来る人だ
約束は、ちゃんと守ってくれる
でも、やっぱり、言いたくない
貴「…私から聞き出す前に、まずは、自分達の事を見つめ直してほしい。そしたら、教えるか考える」
鬱「…教える、ってハッキリとは言ってくれへんのやな」
貴「大先生がスマホの録音機能をつけてるのくらい、知ってる」
中学の時からそうだったから
目線を少し下に下げて、大先生の横を通り過ぎる
その時、一言だけ言われた
鬱「見つめ直す代わり、Aも、僕達がなんでここまで必死か、考えといてや」
そう言って彼は、人混みに消えていった
なんで必死か…そもそも、何に必死なんだ？
考えろって言われても、今は、まともな考えが浮かんでこない
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trap(プロフ) - 麗音さん» わざわざコメントありがとうございます！そう言ってもらえると凄く嬉しいです！更新頑張ります！ (2018年9月15日 21時) (
レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
麗音 - え…好きです…好きです(語彙力)面白いです、更新応援しております！ (2018年9月15日 21時) (レス) id: 27af552c6a (このIDを非表示/違反報告)
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