彼等は 18 ページ20
学校から帰って、町を歩く
特に意味はない。ただ、家に居たくないだけ
少し、息苦しいから
決して多くないお金を持って、適当にお店に向かう
今日の晩御飯でも買って帰ろうか
たまにはスルメイカ以外の晩御飯食べないとな←
たまたま覗いたコンビニ
車道側に背を向けて立っている私が行ってる高校の制服を着た、男…の子、かな？は、特に何も買わず、周りをキョロキョロしている
…まさか
そのまさかだった。彼は商品を一つ手に取ってポケットに突っ込んだ
私は急いで店内に入る
彼の右手を、掴んだ
驚いた顔で私を見つめる彼の目を見て、首をゆっくり振る
彼は一度顔を伏せたあと、ポケットから商品を取りだし、棚に戻した
良かった。思い止まってくれた
貴「ねぇ、良かったら、一緒にどっか出掛けない？」
？「え？」
貴「ね？」
彼の腕を掴む手が、震える
何故震えているのかは分からない
でも彼をここに留めていては駄目だと、焦っていた
それが伝わったのかどうかは分からないが、彼は頷いてくれた
近くにあったゲームセンターに入り、音ゲーのフロアに来る
耳を塞ぎたくなるくらいの騒音だが、これもここの醍醐味というものだろう
貴「…君は、確か”
フ「…うん」
この男の子は、あの時、「俺たち、何も出来なくて、ほんとごめん！」と言ってくれた子
周りをあんまり見てなかったから分かんないけど、確かこの子は、私の方を見て助けてくれようとしていた
音ゲーコーナーの奥の窓側、少し静かな所の椅子に腰かける
貴「…なんで万引きなんかしようとしたの？少なくとも私は真面目な子だと思ってたから、気になってさ！言いたくなかったら別に良いから！」
いつもみたいに、笑顔を張り付ける
声も1トーンあげて、ハキハキと喋る
だって、あんな暗く喋ったら、気まずくなりそうだし
フ「…別に、言っても良いけど、でも、今のあんたには、言いたくない。その、作ったあんたには」
そんな私の考えは、彼には無意味だったようで
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trap(プロフ) - 麗音さん» わざわざコメントありがとうございます！そう言ってもらえると凄く嬉しいです！更新頑張ります！ (2018年9月15日 21時) (
レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
麗音 - え…好きです…好きです(語彙力)面白いです、更新応援しております！ (2018年9月15日 21時) (レス) id: 27af552c6a (このIDを非表示/違反報告)
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