天使様は囁いた ページ4
ぴちゃんぴちゃんと何かが滴る音とジャラジャラと何かを引き摺る音がが地下牢に響き渡る。音が聞こえるのは地下の奥の方。
『おなかすいたなぁ…。』
ポツリと聞こえるソプラノ声。首や手首、足には鎖が着いており、少女の体には無数の傷跡がある。
『天使様ぁ……いつここから出れるの？』
斜め上を見て声を出す。そこにはまるで人がいるかのように話すのだ。もしこの光景を見ている者がいるなら驚くだろう。
《まだ出れないよ。もう少ししたら出れるかもね。だから我慢しよう。》
『うーん、そっかぁ！我慢する！』
子供特有の笑顔を見せて目の前の鉄格子の前に行き、拳を握りガンガンと叩く。力加減と痛みを知らないのか、音はどんどん大きくなり少女の手は内出血し、皮膚が切れて血が出てくる。
『早く出たいなー。お外に出たいなー。』
だが、誰も少女の言葉に耳を傾けない。地下に居る囚人や監視官は皆揃って少女を見ないようにしている。
話しかけても誰も反応してくれない、耳も傾けてくれない…少女は孤独だ。
mb「おい、お前。」
ふと、鉄格子の外側から声をかけられる。少女は久々の人との会話に喜び、笑顔で答える。
『なぁに？おじさん、私と遊んでくれるの？』
なんの害もなさそうな笑顔で話す少女に嫌悪感を抱いている話しかけてきた男。その男はここにいる全員が予想もしなかった言葉を発した。
mb「出ろ、お前はもうここに居るな。」
監視官も囚人も全員が騒ぎだした。ある者は何故そいつが解放されるのか、ある者は俺も連れていけ…と声を荒らげる。
mb「うるさい！俺だって納得いかねぇ…けど、上からの命令なんだよ！おら、さっさと出ろ！」
リードのように繋がれている鎖を雑に引っ張り少女を外に出す。周りの人間も、連れ出した人間も納得いかない顔をしている中、少女はウキウキと期待を胸にして乱暴に連れていかれた。
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骨粉の煮付け(プロフ) - 犬キナさん» コメントありがとうございます。ドストライクゾーンに当たりましたか笑笑。頑張らない程度に頑張らせていただきます！笑 (2021年2月1日 18時) (
レス) id: 6211201735 (このIDを非表示/違反報告)
犬キナ - えー。なんで私のドストライクゾーン当てられるんすか？好きです！頑張らない程度に頑張ってくだせぇ！ (2021年1月31日 17時) (レス) id: 48a9631c32 (このIDを非表示/違反報告)
うらにわ(プロフ) - 猫苺さん» めちゃ分かります…クソ好み。好き過ぎてぴえんです(？)更新頑張って下さい！！ (2021年1月17日 14時) (レス) id: 9bef666aed (このIDを非表示/違反報告)
骨粉の煮付け(プロフ) - 猫苺さん» コメントありがとうございます。ゆっくりとなってしまいますが、頑張ります！ (2021年1月14日 7時) (レス) id: 6211201735 (このIDを非表示/違反報告)
猫苺 - 好みのキタコレ。更新ペース自由で構わないので頑張って下さい！ (2021年1月12日 20時) (レス) id: 7adddb7655 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：骨粉の煮付け | 作成日時：2021年1月11日 21時
