第26話 ページ28
*レイ side*
レイ「アリメンターレ国の現女王が、チーノ先輩の…お姉さん……!?」
本人の口から告げられた衝撃の事実に、驚きを隠せない。
チ「せやで……。生まれた時から傍若無人で、典型的なワガママ君主になってしもた。まぁ……でろっでろに甘やかした、クソ親のせいもあるんやろうけどな」
遠い所に居ると言っていたお姉さんが、まさか一国の女王だったなんて……。
……ん？
レイ「と、いう事は……先輩っ、王族なんですか!?!?」
気付いてしまった事実に、ギョッとして先輩の顔を見る。
するとチーノ先輩は、何とも言えない苦笑いを浮かべて応えた。
チ「形式上、な。実際は……実の姉にいいように使われる、ただの
た、確かに……冷静に考えれば、一国の王子が他国のスパイをするなんて普通じゃない。
この人はいったい、どんな人生を歩んできたのだろうか……。
決して幸せなものではなかった……という事は、彼の悲しげな顔を見ていればわかる。
チ「実の姉が治める国のために、スパイとしてやって来た……これを聞いてもまだ、俺を信じれるか？」
試すように私を見据え、そう問いかけてくるチーノ先輩。
だけど……何を言われようと、私の意志は変わらない。
レイ「……もちろんです。言ったでしょう？ 私は貴方の味方だ、と。アリメンターレ国王子……女王の弟ではなく───“チーノ先輩”の、味方です」
笑みを向けてそう告げると、チーノ先輩はハッとして小さく微笑んだ。
チ「そっ、か……ありがとう」
そう呟いたかと思うと、彼は真剣な表情をして続けて口を開いた。
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空文 晴霧(プロフ) - suzurei/鈴玲さん» ありがとうございます！ 頑張ります！ (2020年3月30日 12時) (
レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
suzurei/鈴玲 - 更新頑張ってください…！応援してます！ (2020年3月30日 12時) (レス) id: 54995dabe3 (このIDを非表示/違反報告)
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