第18話 ページ20
*レイ side*
それから、グルッペンさんへのお土産にケーキを買って、私たちは城に帰った。
レイ「今日は本当にありがとうございました！」
チ「いえいえ。こちらこそ、楽しかったで」
ちょうど玄関に入ったその時、鬱さんとコネシマさんと出くわした。
鬱「あれ、二人してどこ行ってたん？」
チ「レイの頼みで、一日街巡りしてたんよ」
コ「なるほどなぁ！！ つまりデートか！！」
コネシマさんの発言に、ボッと顔が熱くなってしまう。
鬱「あれまぁ……よう見たらレイちゃん、えらいかわいらしくなって。もしかして、あの店で買ったん？」
チ「そうっすよ〜！ 俺が選んだんです！ かわいいでしょ？」
鬱「ごっつかわええわ〜。なぁ、レイちゃん。今度、僕とも遊びに行かへん？」
レイ「えぇ……お断りします。私、49人目になる気はありませんので」
あからさまに
コ「あっはっはっ！！！ 見事にフラれたなぁ大先生！！」
意気消沈する鬱さんを見て、コネシマさんがえらく嬉しそうに大笑いする。
そんな様子に思わずクスクスと笑みをこぼしていると、不意にチーノ先輩がポツリと口を開いた。
チ「……ほんなら俺、ちょっと用事あるから」
レイ「あっ、はい！ 本当にありがとうございました！ あのっ……もしよければ、また一緒に出かけませんか？」
思いきってそう言うと、チーノ先輩はこちらを向いてにっこりと笑った。
チ「もちろん、大歓迎やで」
その言葉が嬉しくて、ドキッと胸が高鳴る。
そのまましばらくボーッとチーノ先輩を見送っていたが、手にある箱の事を思い出してハッとする。
レイ「あっ…私も、グルッペンさんにお土産渡しに行かないと……。それでは、失礼いたします」
鬱さんとコネシマさんにぺこりと頭を下げ、私は総統室へ向かった。
コ「大先生……」
鬱「あぁ……あれは完全に、恋する乙女の顔やったな」
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空文 晴霧(プロフ) - suzurei/鈴玲さん» ありがとうございます！ 頑張ります！ (2020年3月30日 12時) (
レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
suzurei/鈴玲 - 更新頑張ってください…！応援してます！ (2020年3月30日 12時) (レス) id: 54995dabe3 (このIDを非表示/違反報告)
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