【wrwrd!】この度国の音楽隊長になりました、魔女です。【魔術師パロ】

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私はただただ暗く雨の降る森を駆け抜ける。

私の両親は魔女だった。
驚かないで欲しい。男性も魔女と呼ばれるのだ。


「おい、捕まえろおお！」

「はっ...」

また何かが私の体を切る。





静かな静かな森。
住み慣れた家。
雨なのにゆっくりと確かに燃えていく私の好きな場所。






「魔女の何が悪い。」





私の何が悪いと言うのだ。義勇軍と名乗る連中に何か悪い事しただろうか。






私の魔法は《創造》と言うらしい。




作り上げた金属の塊に、父親譲りの火炎魔法をぶち込めば、火を吹いて放たれる。


母親譲りの音の魔法で自らの足音を消す。







「最悪ね」




魔女と言うが、ただ魔術が得意なだけで。
突然襲ってきたこいつらと何ら変わりは無い。

なのに人間は生きていくのに何か共通の敵が必要らしい。

そして理不尽にもそのくだらないダーツのゲーム的になったのが私たちだったようだ。



「馬鹿馬鹿しい」








耳に残るルディアの悲痛な声。


ついに1人になってしまった私。
もう私には失うものなんてない。
全部人間にはぎ取られた。




人間は魔女を残酷なものとして認識しているようだが、果たしてそうなのであろうか。
まぁいいそんなこと考えたって誰も聞いてくれないから。









「ただ今はこの残された命を」



魔女の死に損ないには、大きな責任がある。あの魔女の命を閉じ込めたような恐ろしい宝石を破壊して、その力が罪のない命を潰さないように。




それまで死ぬことを許してはいけない。

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