【wrwrd!】裏切り者って結構辛いね (ページ4)

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少しずつ… ページ4

梨香ちゃんが来てから数日が経つ

梨香ちゃんもあれからここに慣れてきたみたいで戦いにも出られるようにまで強くなったし、何より他の幹部と楽しそうに話している姿をよく見かける。

その姿に僕も嬉しくて顔が綻ぶ。

やっぱ、ええ子やわぁ！こんなに可愛くて良い子がうちに来てくれてめっちゃ嬉しいわ！！

書類整理も終わって暇なので誰かと話そうと長い廊下を歩いていると丁度エミさんの後ろ姿が見えたので走って近付き思いっきり後ろから抱きつく。相手は少しフラついたが何とか持ちこたえ誰かと後ろを見る。

エミさんが僕だと認識すると優しい笑顔でみこさんでしたかと言い僕の頭に手を乗せる。

エミさんとグルさんには結構な回数で抱きつくことが多い。何故かはわからないけど、この二人といると安心できるからだ。

『エミさん！何してたん？』

em「梨香さんがレイヴィル国の歴史について分からないことがあるからと話していたところなんですよ」

確かレイヴィル国は歴史ある国だったはず…。だけど最近国王が代わり治安なども悪くスパイなども増えてきているとかなんとか…。僕たちも気を付けなければ。

それを聞きエミさんの後ろを覗いてみると丁度見えにくい位置に梨香ちゃんが立っていたのだ。

__しかし、一瞬だけど梨香ちゃんが僕を睨んだ様な気がして瞬きをしてからもう一度目を合わせれば梨香ちゃんはもう何時もの可愛い笑みを浮かべていた。

_____その時に無かったことにしなければよかったと後に後悔する事になるとは今の僕はまだ知らない。