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その放課後、用があると言った水瀬君に付いてきてほしいと言われたので、少し学校から離れた場所まで歩いた。

本当に、なんの疑いもなく。



『どこ行くの?』

『ああ、もうちょっと』



見知ったように、気だるそうに道を歩く彼は、きっとこの道を歩き慣れているのだろう。通学路かな、家が近いのかな。

対する私は普段通らない道を通ることに少しワクワクしていて、なんとなく冒険気分だった。

……字面だけで考えると、誘拐犯とそれについていく子供だが、まあ同級生なのでそこには目を瞑っていただきたい。



『ここ』

『……ん?』



少し都市の中心部に近付いて。

見知らぬ道をついてきた結果、たどり着いたのは少しビルの増えた地区に佇む建物だった。まだ新しいのであろう、その建物は、あたりが薄暗くなってきた中、電気がついていて中にもたくさんの人の気配がする。

そして顔を上げてみるとそこには看板があり、この建物が学習塾であることが記されていた。



『……私、塾に入るつもりはないよ?』

『ちげーよ、ちょっと待ってろって』



こちらを見ずに、水瀬君は扉を押して中に入っていってしまった。

放置された私はどうしたらいいかわからず、とりあえず横の柱に寄りかかって彼を待った。



(なんで塾?ていうか何か忘れてるような……)



そこで、ある事に気付く。その衝撃に思わず寄りかかっていた柱から倒れかけた。

同時にある言葉が脳裏を過った。

……そうだ、なんで忘れてたんだろう。






“ おー、塾一緒でさ。あいつ頭いいから、よく成績上位で名前張り出されてて。結構有名だぜ? ”

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雪猫(プロフ) - 花見っ子さん» いえいえ!大丈夫ですよ!続きも読ませてもらいました!国見ちゃん視点を読んでもっと面白いなって思いました!国見ちゃんがどう思ってたのかとか、あの誤解は結局どうなんだろうとか考えるのが楽しいです!続きも楽しみです!頑張ってください! (2019年8月19日 0時) (レス) id: 044c7ba7ac (このIDを非表示/違反報告)
花見っ子(プロフ) - しば子さん» 本当にコメント返すの遅くなってすいません……その上更新も酷く不定期で。その中で読んでいただけて嬉しいです。今後も少しずつ頑張りますので、よければまた見てくれたら嬉しいです。 (2019年8月11日 20時) (レス) id: e5466e3cbf (このIDを非表示/違反報告)
花見っ子(プロフ) - 雪猫さん» ずっとコメントお返しできてなくてすいませんでした。今更なんですが本当にコメント嬉しかったです。自分で書いててあれなんですが、わかりにくいところも多いと思います。そんな中読んでくださってありがとうございました。続編も書いたのでよければ…… (2019年8月11日 20時) (レス) id: e5466e3cbf (このIDを非表示/違反報告)
しば子 - 国見推しなんですけど、話の続きがすごい気になるし続きを読むたびドキドキします笑このお話大好きです!更新楽しみにしています、無理しない程度に頑張ってください!! (2019年7月28日 10時) (レス) id: 923e20aa2a (このIDを非表示/違反報告)
雪猫(プロフ) - こうゆう感じのお話好きです!更新頑張ってください!!最近国見ちゃんが自分の中では来てて、続きが楽しみです! (2019年6月29日 1時) (レス) id: 7dccd2123b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花見っ子 | 作成日時:2019年3月30日 21時

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