【wrwrd!】ねぇ、かまってぇや【zm】

かまって 10 ページ13

zm side






あの後、ちょっと休憩してから部屋の片付けを再開した。

Aは本類の荷物が多く、重いものが多かった。


zm「ん、なんやこれ。」


本棚に本を詰めていたところ、勉強関連の本(教科書など)が入っているダンボールの中に、帯がついたままの新しめな本が入っていた。

なに……ぼ、かろ…？で、覚える、中学歴史、と…英語？


『あ、それは、書店で買った本です。ボー/カロイ/ドっていうジャンルの、あの……バーチャルシンガー？違うな……機械に歌わせるソフトがあって。それを使った曲が人気で、あの……千/本桜とか、そういう…。YouTubeで見れるんですよ。良い曲もいっぱいあって。それで、ボカ/ロを使った曲で勉強する本、みたいな…その本を、見つけて。丁度受験期だったんで買ったんです。』


すごい。すっごい弾丸トークをかましてきた。ほぼノンブレスやで。しかもめっちゃ早い。
滑舌いいんか…。ええなぁ…。


zm「はぇー。そんなのあるんや。知らんかったわ。」

『どちらかというとヲタクに分類されるジャンルですからね…。』

zm「ふーん……あ、なんかいっぱいスケッチブック出てきた。」

『あ、まっ、それはっ……！』


Aの抱えていた箱に目線を移し、ふたを開けてみると、でっかいスケッチブックがいっぱい出てきた。


zm「なっ、中、見てもええ？」

『……まぁ、いい、ですよ…。』


ちょっと不安げな顔だが、言質は取った。
ありがたく見させていただこうじゃないか。


zm「…………え、」


中には、色々な絵が描いてあった。スケッチブックだから当たり前やろって？
ちゃう、そこやない。
俺が驚いたんは絵の方や。
めっっっっっっっっちゃ上手い。まじで。
え？うそやん。このこ小学生やろ？？
え、え、え？？？(困惑)


『あ、の……へ、変な絵ばっかりだし、あんま上手くないので…あ、あんまり、見ないでください…』

zm「充分上手やん！！すごいで！誇れる事やん！！」

『……へ、』

zm「さっきの本を中学のやったもんなぁ。Aはすごいな！」

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