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#S.Zin & A.Riku ページ32

陣side













「陣さん、あとで空いてます?」







会場からホテルへ戻る1便目の移動車の中で
珍しくAの方から夜のお誘いを貰ったのが数時間前


普段は基本ゆっくり3便目で帰るところを、ワンチャンを狙って
この子と同じ便を選択した小賢しい自分を褒めてあげたい

後ろで爆睡する壱馬に勝手に優越感を感じていたのは秘密







「…ん、っぁ、じんさ、」







ベッドに組み敷くと、華奢な彼女の腰に馬乗りになり
白くて柔らかい肌に上から下へと唇を滑らせていく


下着の肩紐を下ろしながら胸の膨らみにキスを落とすと
俺の頭に手を置き、もどかしげに髪を掴んでくる

毎度毎度前 戯を存分にさせてくれへんのが唯一の不満







「…っはやく、」


陣「急かされると萎えるんやけど」


「早くきてくんないと私の方こそ萎えちゃうんですけど」


陣「それは困る」







見つめられながらカチャカチャとベルトを外すと
Aの膝裏に手を添え、取り出した自身を当てがう

グググと体重をかけちょうど先端が入った時だった







RIKU「あぁ!やっぱ先越されちゃってたかぁ〜!」







突然背後から聞こえてきたそんな陽気な声に
冗談抜きで心臓止まりかけた俺は、思わず腰を抜かしてしまった







陣「……っなんでおるん、」


RIKU「それはこっちのセリフでもあるんですけど笑」


RIKU「まぁ取り敢えずさ、3人で飲まない?」







片手にぶら下げていたコンビニの袋を掲げると
気利かしてノンアル、なんて楽しそうに口角を上げるRIKUさん

……いやいやなにこれ。状況理解出来てへんねんけど


背後のAに視線を移せば俺と同じ表情をしていて







「……陣さん呼びました?」


陣「んなわけないやろ。Aこそ呼んだ?」


「記憶にはないですけど」







机に大量の酒缶を次々と並べながら
ご丁寧におつまみまで用意してくれたみたいで







RIKU「ちょっと多めに買っておいて正解だったわ」







なんて微笑む彼とは裏腹、疑問符で頭が埋め尽くされていく







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作者名:u | 作成日時:2021年9月4日 16時

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