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噂話 ページ28

健太side














『ランページの神谷くんなんだけどさ、』







事務所の廊下、御手洗に繋がるちょうど曲がり角で
たまたまふと聞こえてきた俺の名前

こういう時つい耳を傾けてしまうのが人間の性







『自分から誘ってきたくせに私に興味ないのモロに出てて』


『まぁあれはそういうタイプだろうね〜』


『顔はいいけど途中で萎えちゃった』







上の名前しか知らないただの一般スタッフに
裏でタチ悪い愚痴を言われちゃってる俺、不憫過ぎて笑える

ここだけの話だからなんて結局拡散しちゃってる馬鹿







『てかそもそもランページってさ、』


『全員が日向Aと穴 兄弟らしいね』







……そんな話、大声でしかも会社の廊下でしてんじゃねぇよ







「健太くん何してるんですか」


健太「……っび、びったぁ、」







突然背後から聞こえてきた声にバッと振り返ると
不思議そうに首を傾げているAと目が合う


タイミング良いんだか悪いんだか

取り敢えず唇に人差し指を当て、黙るよう目で訴えてみるけど







「ちゅーしてっていう新種の合図ですか?」


健太「違う」


「ていうかそろそろ会議始まりますよ」


健太「その前にトイレ行きたい」


「そこじゃん」


健太「見りゃ分かんだろ、塞がれてんの」







ひょこっと角から顔を覗かすと、そこでようやく状況を
理解したらしく渋い表情で俺の隣に戻ってくる


女ってどうしてこうも話長いの?
比較的真逆なAが貴重なの?







「あの人達、ジェネさんの担当スタッフですよね」


健太「え、そうなの?」


「そんな基礎的なことも知らない状態で抱いたんですか」


健太「何なら名前も知らないもん」


「ふえぇえ有り得ない」


健太「ふえぇえってなに」


「それ私の真似だとしたらミリも似てないです」







どうでもいい ふえぇえ の言い合いをしていれば
気が付けばもう会議開始5分前







「キリないから上のトイレ行きましょ」


健太「エレベーター乗るの面倒臭い」


「そうですか。じゃあお先に」


健太「……今日のひなちゃん冷めてるぅ〜」







.

#H.Makoto→←Inst



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作者名:u | 作成日時:2021年9月4日 16時

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