ATTENTION (ページ26)

今日:49 hit、昨日:31 hit、合計:223,075 hit

・ ※ ページ26

Aside

お互いの吐息だけが響く薄暗い静かなリビング

ミルクティー色の髪を撫でるように手を置けば
私の太ももの間から顔を上げた北人くんと視線が交わる

ファンの人は知らない、私だけが知っているこの顔

「……もういいから、早くいれて、」

北人「まだだーめ」

今日は沢山時間あるから、そんな言葉が耳に届いた瞬間

「…っぁ、待っ、」

ぬぷ、と卑猥な水音を立てながら
中に侵入してきた細いくせに骨張った2本の指

思わず背中を仰け反らせば満足気な顔をして見下ろしてくる

北人「すんごい濡れてんじゃん」

「…や、っだめ、ほくとく、…ぁあ、」

北人「俺の指、そんなにきもちい？」

耳朶を舌先でなぞりながら、吐息混じりの甘い声で
言葉責めにも似た言葉を執拗にぶつけてくる

とろんと今にも蕩けそうな眼差しとは裏腹
イイトコを探るように徐々にスピードが上がっていく指使い

視界が涙で滲んでいくのと同時に波が押し寄せてくる

「…っぁ、も、いっちゃ、」

北人「ちゃんと俺の目見てイけよ」

頬を片手で掴まれ、揺らぐ瞳にぼやけて映る北人くんの顔

この人のたった2本の指で絶頂を迎える屈辱感
快楽に溺れる顔を至近距離で見つめられる羞恥心

色んな感情が混ざり合い、熱が集中する顔を両手で覆った

北人「その顔可愛いのに、見せてよ」

「やだ、…ぁあ、あ、っだめだめ、」

余韻に浸る間もないまま、ゆっくり埋められていく質量

北人くんの首に腕を回して引き寄せれば
軽く触れるだけのキスが落とされる

離れていく彼のその顔は苦しそうに歪んでいて

北人「……やっば、きもち、」

前髪をかき上げ、余裕無さげに腰を動かし始める

「……っすき、北人くん、」

北人「ん、俺も好きだよ」

きっと明日にはお互い忘れているであろう
上辺だけの告白を交わし、深い快楽に溺れていく

.