第一補佐官との日常3【鬼灯の冷徹】

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梓「....確かに「とりあえず職質」で済むってありがたいことかもね」

『うっかりすると見世物小屋行きですし......角や耳を隠すのに今より必死だったかもしれませんね』

燈「「様子を見るため」だけって.....凄いですね」

鬼灯「そういう地味な作業がある種一番大変なんですよ。派手にやっていいならいくらでもできますけど、まして内裏や寝殿なんて入るのはかなり困難でした。しかし権力者も一般市民も実際にみたいですからね」

『それでもやはり角を見られて捕まってしまったことはあります』

「「「えっ！？父さんと母さんが！？」」」

鬼灯『「だって現世の人に金棒使ったら最悪死んじゃうじゃん」』

「「「あ 確かに」」」

鬼灯「亡者って死ぬ心配はないからいいですね」

『そのかわり大ケガしても死なずにただずっと痛いですけど......』

華「自業自得です」

梓「捕まった時は結局どうやって逃げたの？」

鬼灯『「逃げちゃいません。ただ.......」』






ﾌﾞﾁｨｯ
「もっと丈夫な縄を持って来い！！」


ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ
「ああっ！？大豆モリモリ食ってる この鬼！？」


「火縄銃を.....」

鬼灯『「豆鉄砲っ」』ﾋﾞｼｯ←大豆



「ごめんなさい」



「鬼様 どうぞこれでご勘弁ください。そして帰ってください」

『.....私達 一言も誰かを取って食うとか』

鬼灯「娘や男をよこせとか」

鬼灯『「言ってないんですけど.......」』









鬼灯『「勝手に捕らえられて勝手に祀られて、勝手に帰されました」』

燈「人間って案外思い込み激しいですね」

華「その角と耳って完全に隠す何か術とかないの？」

『私達は魔法使いではないので.......知ってるのとしたら、私の羽団扇で人間になれますが、結構体力いるんですよ』

梓「便利な道具には不便が付き物ですよね」

鬼灯「あまりAさんに頼りすぎるのも申し訳ないです.....しかしあるにはありますよ
イギリスのあの世に「魔女の谷」という小さな都市がありまして.....」

「「「へぇ！？」」」

『人口30万人程度 国際化はかなり制限された伝統的な所です』

「「「行ってみたいのです〜！！」」」

鬼灯「ハイ 実際人気の観光スポットなのですが、そこの物品は市外へ持ち出す際貴重な検査を受けます」

『その検査対象の中でも第一級国際輸入制限品に当たるのが「魔女の医療品」でして......』

華「すごい！あるんですね！いいな〜！」
梓「超ファンタジー！！」

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