第一補佐官との日常3【鬼灯の冷徹】

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あの声は....

白澤「僕みたいな者に生きてる・死んでるって概念はイマイチ当てはまらないんだよ」ﾓｺﾞﾓｺﾞ

白澤さん。それに桃太郎さんに大王.....

桃太郎「そういや神獣って昔から天界にも現世にもフラフラ現れますよね」

白澤「今は現世に行くのってビザだの何だの厳しくなったからそれに従ってるけどね」

閻魔「そーだねぇ」

白澤「「手続き」ってヤツが面倒な時代になったよねえ......あの朴念仁のほった穴に燈くん達が現世に落ちる度に迎えに行くの僕なんだよ。ったくあの一本つ「ｶﾞｼｯ」ガッ」

鬼灯「あなたがムカつくことをしなければ穴を掘るのをやめます.....またこんな所で油売って......」

ﾊﾟｯ
白澤「ｹﾞﾎｯなんでいる......あ、Aちゃん今日も可愛いね。凛ちゃんと燈くんたち元気にしてる？」

『どうも。えぇ元気ですよ』

閻魔「白澤君と偶然会ったらつい話し込んじゃってね」

桃太郎「あの世の中でも長寿番付上位に入る二人らしいです」

鬼灯「ああ.......そうですね」

桃太郎「凄いッスよね.....俺も生まれは室町時代ですけど.....そもそもどっちの方が年上なんですか」

閻魔「そりゃ白澤君だよ。神獣だもの」

桃太郎「へえ！？」

閻魔「ワシはあくまでも「人間」だからね。神様とは違うよ。山神ファミリーの木霊君なんか木の精だからあんな見た目でもワシより年上だったりするよ。日本の神様だから中国とかよりは若いけどね」

桃太郎「日本の始まりってどう区切るんスか」

閻魔「え〜とね.....分け方は色々あるんだけど.....あの世の歴史学の観点から言うと......イザナキとイザナミがホコで地を突っついて日本が完全に大陸から切り離された頃かな」

確か古事記ではイザナキノミコトとイザナミノミコトがホコで海と泥をかき混ぜ島を作り、その後日本列島を生んだとされていると聞きますが......

桃太郎「現世の地質学者と民俗学研究家から総スカン食いそうな話だな」

『歴史なんて視点一つで180度変わるものです』

閻魔「ちなみにワシ日本人類のお初。そして人として初の死者だったんだ」

桃太郎「えぇ！？」

閻魔「その頃からねリーダーだったんだよ」

鬼灯『「......エンマ原人.....」』ﾎﾞｿｯ

エンマピテクス エレクトス.....みたいな

閻魔「何それやめてよ！ちゃんと現生人類(ホモサピエンス)だってば」

ｻｯ
『？』

お先真っ暗....？

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