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fk side
どうやって帰ってきたのか記憶にない
それでも腹は減る
ちゃんと俺生きてるのにあと何年後かは死んでるのかもしれねえんだよな
そんなこと考えてたって意味ないのにね
とりあえず何か食べようと冷凍庫を開けて冷凍のパスタを持とうとした時だった
手からパスタがスルッと落ちる
冷蔵庫からは音が鳴っている
こういうことなんだ
今まで何回も転んではアザができて何回も大丈夫だって言ってきた
病院に行って実感してしまった
俺の病気はちゃんと進行してるんだ
昨日まで何ともなかった右手
いやついさっきまで普通だった
｢……んだよ、こういうことなのかよ……｣
先生が言っていた言葉を思い出す
『ゆっくりと確かに進行する』
きっと俺は
些細な出来事で
死んでいくのだろう
そう思った
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作者名：もも | 作成日時：2021年10月17日 23時
