8 ハンター試験編 ページ8
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この世界に来てから約４年。21歳になった。
いよいよあと半日ほどでハンター試験が始まる。
俺が今いる場所は、ザバン市にある"めしどころ ごはん"と看板に書かれた定食屋。
なぜ俺はここにいるのか。
それを知るには、少し時を遡る必要がある。
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まず、ハンター試験会場の大まかな場所として、ザバン市であることは公表されている。
そこで俺は、ハンター試験が始まる半日前、つまりついさっきザバン市に来た。
なぜ半日前か。理由としては、このぐらいのタイミングになれば試験会場にも受験者がそれなりに集まってきていると思ったからだ。
ザバン市についたら、適当な路地裏に入り、白眼を発動する。
予定としては、白眼で人が多く集まるところを片っ端から確認していくつもりだったが、実際に其の必要はなかった。
見れば、この市のある地点から巨大な地下道が伸びており、その全域は白眼でも見通せないほどのもの。
その地点にはそれなりに人が固まって集まっており、その中に念能力者が数人ほどいたので、おそらくそこが試験会場なのだとわかったというわけだ。
しばらく様子を見ていたが、どうやら定食屋から入ればあそこに行けるようなので、俺もそこに行くことにしたのだ。
問題としては、流石にただで入れるわけもなく、合言葉を知るために店の中で受験者が来るのを待たなければいけなくなったということ。
これが、俺が定食屋にいる理由だ。
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定食屋でしばらく待っていれば、運良くすぐに受験者が入店したようだ。
合言葉は「ステーキ定食、弱火でじっくり」。
その後は席を立ち、店主に合言葉を言って地下行のエレベーターに乗せられた。
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作者名：lye | 作成日時：2021年10月15日 17時
