41 “あのとき”のこと ページ44
今から一週間前____。
「あ゛〜」
今まで特にスポーツをしたことのなかった私にとっては殺人的とも言える練習を終え、自室のベッドに倒れこんだ。
「くっそぅ。なんだあのドSマシーン……、あのボールの威力な。おかげでまたアザだらけだよ。私は女の子だぞ」
一通りサッカーの練習用の機械(名前知らない。ていうかあるのか?)をののしると、力尽きたようにベッドにうつ伏せたまま動けなくなった。
お風呂入らなきゃ、汗で気持ち悪い……。それにご飯食べなきゃ。練習きつすぎて空腹なのかよくわかんなくなっちゃってるけど、食べなきゃ死ぬ。
頭でぐるぐると考えることに反して、次第にまぶたはくっついていく。
あー、寝たらダメよコロナ。起きて、起きて……。
「あいどんとすりーぷ____」
____と、こんな感じで私は眠りに落ちていった。
…
………
………………………………
「__て……………きて………」
声が聞こえる。
それと、体を揺すられる感覚。
夢うつつでぼんやりした状態から、意識がはっと呼び起こされる。
「起きて、(人1)」
うっすら瞼を開けると、目に映ったのは……
「____(人2)?」
「そう。起きて、(人1)」
「………………ぇ?」
寝ぼけていた意識が急に現実に引き戻される。
目を見開いて、暗い部屋の中、すぐそばにいる人の顔がぼんやりと見えた。
それは、やっぱり……、
「ソチス様!!」
同時にガバッとベッドから跳ね起きて、正座で姿勢を正す。
私の部屋に、なぜか、ソチス様がいる……。
「どうなさいましたか? どうして、ここに……?」
「(人1)」
「…………」
ごくり。生唾を飲みこんだ。
無言で、けれど目で私に訴えかけてくるその人は、____(人2)だ。
“ソチス様”じゃない。彼女は(人2)だ。
「私、ここを出ていく」
「は……?」
(人2)は私から目をそらさない。
起き抜けの、しかもお風呂に入っていないので汚れたユニフォーム姿で、髪もとかしていない私。普段だったら、まぬけな状況。
でも今は、異様に真剣な空気に包まれている。
「父さんの計画を、やめさせる。そして、ぜんぶ元に戻す」
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阿津(プロフ) - †びた†さん» あたたかいお言葉、ありがとうございます!力が出そうです。これからも更新は遅いと思いますが、頑張って仕上げていきます。 (2017年3月7日 23時) (レス) id: cf0739512b (このIDを非表示/違反報告)
†びた† - ゆっくり自分のペースでやっていただいておkですよ。待ってます! (2016年8月6日 15時) (レス) id: eb2164e30c (このIDを非表示/違反報告)
阿津(プロフ) - ルミナさん» 遅くなってしまってすみません。わわー、コメントなどなど嬉しいです!ありがとうございます(・∀・*) (2014年11月28日 22時) (レス) id: cf0739512b (このIDを非表示/違反報告)
ルミナ(プロフ) - 設定が好きです。なんか、面白い設定だな〜っと よければ私の小説も^^ (2014年11月14日 0時) (レス) id: 96405fb6db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:阿津 | 作成日時:2014年6月17日 21時