39 ぐだぐだため息 ページ42
なに言ってるんだ、私。
みんなといたい、なんて言ってられる場所じゃないよ、ここは。
この意気地なし。あの決意はどうしたの、ばか！
ひとしきり自分を叱りつけたあと、ふう、と心の中で大きく息をつき、ひとまず平気な顔を装って前を見据えた。
「とりあえず、私はソチス様の行方については知りません。
現時点で、一番よく事情を知っておられるのはグラン様かと。なにせ、けっこう粘着質な方で____いえ、一途な方ですからね。ソチス様に関する質問は、グラン様がいいと思います」
「やけにグランを推すんだな」
「やきもちですか？ でもそうですね、このままだとソチス様はグラン様に……」
「っ、うるせえ！ そんなんじゃねえよ！」
「＿＿グラン様に先に見つけられてしまいますよ。それで戻ってきたら、ソチス様は高確率でガイアに入るでしょう」
「……………」
バーン様が自分の間違いに気づき、赤くなって押し黙る。
まあ、私がわざとそうしてるんだけどね。
「ソチス様の入るチームが、ジェネシスとなるとも噂に聞きます。もしバーン様がソチス様を連れ戻して、プロミネンスに入ることになれば……、人数は足りますし、そのときは私を外してください」
途端、バーン様の表情が変わった。
あー、ちょっとむだなこと付け加えたかな、私。
「結局、なんの味方なんだ？」
「バーン様の味方です」
思わず微笑がこぼれる。
なぜだか分からないけれど、これだけは素直に言える。
ちっちゃい頃から知ってるからかな？
バーン様も、ガゼル様も、グラン様も＿＿
ソチス様＿＿(人2)も。
“あのとき”の(人2)ってば、すごく難しい顔しちゃって。
そういう顔、似合わないよ。
笑って泣いてすねて怒って……、そんな(人2)がみんな大好きだよ。
そんな、険しい顔しないで、泣くのも我慢しないで。
そういうのは、本来、私が引き受けるべきものなのに……、
ごめんね、(人2)。つらいこと押しつけてしまって。
ごめん、私がもっと、助けてあげなきゃ……。
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阿津(プロフ) - †びた†さん» あたたかいお言葉、ありがとうございます！力が出そうです。これからも更新は遅いと思いますが、頑張って仕上げていきます。 (2017年3月7日 23時) (
レス) id: cf0739512b (このIDを非表示/違反報告)
†びた† - ゆっくり自分のペースでやっていただいておkですよ｡待ってます! (2016年8月6日 15時) (レス) id: eb2164e30c (このIDを非表示/違反報告)
阿津(プロフ) - ルミナさん» 遅くなってしまってすみません。わわー、コメントなどなど嬉しいです！ありがとうございます(･∀･*) (2014年11月28日 22時) (レス) id: cf0739512b (このIDを非表示/違反報告)
ルミナ(プロフ) - 設定が好きです。なんか、面白い設定だな〜っと よければ私の小説も^^ (2014年11月14日 0時) (レス) id: 96405fb6db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：阿津 | 作成日時：2014年6月17日 21時
