34 バーン様のチューリッ(((赤髪 ページ37
「さて……」
息をついたあと、私は立ち上がって、壁の方へ呼びかけた。
「バーン様」
私のいきなりの言葉に、ネッパーが驚き、振り返る。
たん、たん…
軽い足音とともに壁の影から姿を現したバーン様に、動揺するネッパー。
「いつ気づいたんだ？」
「ついさっきです」
実はさっき、壁の影に|ω・)←こんな感じであるだろうバーン様のちゅーりっぷ____い、いやっ、赤い髪が少し見えてたんだ……。
「____盗み聞きしなくても、堂々と出てきて立ち聞きしてくださってよかったんですよ」
「コロナ……」
私の皮肉な言葉に、バーン様の顔に呆れたような色が浮かんだ。
私はネッパーのほうを見ると、
「バーン様、盗み聞きには向いてないみたいだね」
「え、きゅ、急に俺にふるなよ、コロナ！」
「じゃあね、ネッパー。おやすみ」
「いや、話の流れが分からない……」
「バーン様も、お先に失礼します」
「待て」
あの時は____あの月夜は、呼び止められても聞かなかった。
すぐ背を向けて、走り去ることができた。
でも今は____。
「なんでしょう？」
「お前には少し話がある。ネッパー、お前は先に帰っとけ」
「バーン様、ネッパーはバーン様に話すべきことがあります！」
ネッパーが「裏切り者」と言わんばかりのすごい顔でこっちを見てきたような気がするけど、気のせいダヨナー。
「それはいい。なんとなく分かるからな。もう二度と他のチームに突っかかんじゃねえ、ネッパー」
「は、はい」
「帰ってよし」
「はい。失礼します」
お咎めなしで、多少気の抜けたようなネッパーは、足早に去ってしまった。
…………私への話って、なんなんだろう。
私は、ネッパーが消えていった方向から、嫌々ながらも顔に出さないように気をつけ、バーン様に向き直った。
「場所を変える。ついてこい」
「え……？」
ずんずん早歩きで去ってゆくバーン様の背中をただぼーっと見ていると、振り返っておい、とどやされる。
「はい」
観念してついて行くと、だんだん私が普段知らない場所へ来てしまった。
やっぱりもう逃げられないなと、黙ってついていくと、ある部屋に通された。
「俺の部屋だ。誰かに話を聞かれる心配もねぇ」
相変わらず、意外と綺麗に整頓された部屋だ。
バーン様は部屋の中心に、私は部屋に入ってすぐの所に立ったまま向かい合う。
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阿津(プロフ) - †びた†さん» あたたかいお言葉、ありがとうございます！力が出そうです。これからも更新は遅いと思いますが、頑張って仕上げていきます。 (2017年3月7日 23時) (
レス) id: cf0739512b (このIDを非表示/違反報告)
†びた† - ゆっくり自分のペースでやっていただいておkですよ｡待ってます! (2016年8月6日 15時) (レス) id: eb2164e30c (このIDを非表示/違反報告)
阿津(プロフ) - ルミナさん» 遅くなってしまってすみません。わわー、コメントなどなど嬉しいです！ありがとうございます(･∀･*) (2014年11月28日 22時) (レス) id: cf0739512b (このIDを非表示/違反報告)
ルミナ(プロフ) - 設定が好きです。なんか、面白い設定だな〜っと よければ私の小説も^^ (2014年11月14日 0時) (レス) id: 96405fb6db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：阿津 | 作成日時：2014年6月17日 21時
