きみが私のことを想っていなくても１【エイリア】

29 結果発表 ページ32

「ファーストランクチーム____ジェミニストームのキャプテンは、レーゼ」



お父さんの声が、広いホールに響き渡る。

とうとう、試験の結果発表の日が来た。


全員、このホールに集められ、チームの名前と、そのキャプテンが発表された。



「次に、セカンドランクチーム、イプシロンのキャプテンは____デザーム」



やはりデザームがキャプテンか……。

ここまでは予想通りだな。



私の中で、マスターランクチームのキャプテンは、グランになることは確実だ。


あと残り２つのマスターランクのキャプテンは、ガゼルとか、、ウルビダもか？ あとは、バーンとか……。

ソチス？ いや、あの子は強いけどキャプテンと言う意味では負けてるな。




「次はマスターランクチームの発表です。ダイヤモンドダストのキャプテンは、ガゼル」



私の隣にいたガゼルが、息をのんだ。

ちらりとうかがうと、強ばった表情でお父さんの方を見ている。


ガゼルはもともと冷静なタイプだけど、 最近、こんな冷くて厳しい表情をすることが増えた気がする。





「次に、プロミネンスのキャプテンは____バーン」




私より前の方にいるから見ることはできないけど、きっと自信ありげな顔してるだろうな、と予想。




「そして最後。



ガイアのキャプテンは____グラン」






予想していたことだけど、私は目を見開いた。


さっきからずっと、いやな予感がしていた。






お父さんが帰ったあと、各チームのキャプテンから、チームのメンバーが発表され、


その翌日、私たちはお日さま園を出て、
秘密基地に移った。






〜〜〜〜〜〜






ここは、プロミネンスの区域。


そう、私はマスターランクチーム、プロミネンスのMFになった。




正直、マスターランクチームには入れるなんて思っていなかったから、驚いている、っていうか、なんていうか……。


バーン様のチームだなんて。

このチームがどんなチームになるのか楽しみだ。



あと、ひとつ、重要な情報。

ソチスについては、チームは無所属とする。


だそうだ。

彼女はその能力を見込まれて、ほかの誰とも違う、特別な選手として扱われることになった。


どのチームのキャプテンよりも強い権限を持ち、その代わり、人一倍厳しい練習、使命を課せられる。
らしい。


詳しいことは分からない。彼女は雲の上の人になってしまった。

30 意図→←余談＋α

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