17 珍らしいふたり ページ19
「おはよう、コロナ」
「あ、ガゼルおはよう。____と、バーン……」
朝練が終わったらしく、ガゼルとバーンが二人並んで食堂に入ってきた。
なにあれ珍しい……
「朝からお疲れ」
「ん、腹減ったー」
とバーン。
それ挨拶？と疑いたくなるような返事、____返事なのかも分かりづらい____だけど、
バーンにはいつものことなので、
今更気にしない←
「具合はどうだ？」
とガゼル。
ああ！ 安定のガゼル！
「よく寝たから、かえって気分が良くなったみたい。今日から練習にも出るから」
「そうか。もう痛みはないのか？」
「うん、まあちょっと痛いけど……そんないにたいしたものじゃないし」
そう言った瞬間、ガゼルは眉をひそめた。
「あーあー、大丈夫！ 気にしないで。
今日はデザームに練習に付き合ってもらうことになってるんだ」
「デザームがいるなら、まあいんじゃね」
バーンが頭の後ろで手を組み、朝食を受け取る列に向かいながら言った。
「うん。デザームが、私に怪我させたって気に病んでるみたいだから、練習付き合ってもらうのでチャラにしようと思って」
ガゼルと私もバーンに続いて、列に加わった。
「そうだな…でも本当に、まだ休んで____」
「大丈夫だって。もう練習中にぼーっとしたりしないから。ガゼルが私めがけてシュートを何本打ったとしても、ちゃんと避けれるよ 」
私は、どや顔で腰に手を当てて、大げさに胸をはってみせる。
心配そうにしていたガゼルだけど、ふっと苦笑して、それからまた釘を刺した。
「無理はするな」
「こいつに無理すんなっつったって聞くわけないだろ」
いままで背を向けて一言も話さなかったバーンが、肩越しに振り返って言う。
「こいつは無理のかたまりだ」
「無理してないって。私はただ練習したくて」
「練習したくて無理してるんだろ。人に心配かけたくねえから」
「大丈夫だよ」
「その"大丈夫"は信用できねーな」
バーンはまた、前を向いてしまう。
なんか、今日はバーン、機嫌悪いの？
目や表情だけでガゼルに問うと、
なんとなく伝わったらしく、ガゼルは首を横に振った。
確かに、食堂に入って来た時は、穏やかだった気がする……。
なにしろ、いつも喧嘩してばかりのガゼルと一緒に来たんだから。
ん？ 待てよ。
そういえば、私、怪我した後、無意識のうちになんかやらかしてたぽいよね。
結局誰も教えてくれないんだけど……。
そのことか？
- 金 運: ★☆☆☆☆
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阿津(プロフ) - †びた†さん» あたたかいお言葉、ありがとうございます！力が出そうです。これからも更新は遅いと思いますが、頑張って仕上げていきます。 (2017年3月7日 23時) (
レス) id: cf0739512b (このIDを非表示/違反報告)
†びた† - ゆっくり自分のペースでやっていただいておkですよ｡待ってます! (2016年8月6日 15時) (レス) id: eb2164e30c (このIDを非表示/違反報告)
阿津(プロフ) - ルミナさん» 遅くなってしまってすみません。わわー、コメントなどなど嬉しいです！ありがとうございます(･∀･*) (2014年11月28日 22時) (レス) id: cf0739512b (このIDを非表示/違反報告)
ルミナ(プロフ) - 設定が好きです。なんか、面白い設定だな〜っと よければ私の小説も^^ (2014年11月14日 0時) (レス) id: 96405fb6db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：阿津 | 作成日時：2014年6月17日 21時
