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「お前さ、舞台作家になりてぇんだろ?」


「ええ…正確には戯曲作家ですが。」


「どっちでもいいけど!
…なあ、お前、両方やってみろよ。」


「両方?」


「そ、軍人と作家の両方。」





おれの言葉に、Jはまた何か考え込んでるみたいな顔になる。





「おれの世界にいるお前ソックリな奴はさ
歌も歌うし、ダンスも踊るし、演技もするし
その上舞台の演出までやるんだよ。
すげぇだろ?」


「あなたの世界の…私が?」


「うん…その全部、どれも手ぇ抜かないんだよアイツ。
ホントすげぇんだ。 」


「そうなんですか……」


「だから、きっとお前にもできんじゃねぇかなって
思ったんだ。」


「私にも……できるでしょうか?」


「できるかじゃなくてやるんだよ!」


「サトシ王子…」


「って、アイツはいってたな…
それにおれは王子じゃない。
ただの智だ。」


「タダノサトシ?」


「お前、ショウとおんなじこというんだな!
つーか、なんだ?お前らなんかあんのか?」


「なんか、とはなんでしょう?」


「あの山でショウがオネェに襲われた時だって
いつものことだみたいにいってたじゃん?」


「ええ…」


「なんで?なんでそんなこと知ってんの?」


「それは……」


「だって今のお前ら見てると全然つながり感じないじゃん。
なのにショウはやけにお前のことに詳しいし
お前もショウのことよく知ってるみてぇだし…
なんなの?お前ら?」





どうせ全部忘れちゃうんだけど

どうしても聞いておきたかったことを聞いてみる。





「……あなたは王子に瓜二つですが
王子とは全く違う、率直な物言いをなさる方ですね。」


「そんなのどうでもいいからさ、教えてよ。
友達なの?」


「…友達、という訳ではなく
私と宰相殿は…その幼馴染みというか…
兄弟のようだったというか……」


「なんだよ、はっきりしねぇな…」


「ふぅ…そうですね。
あなたはもう別の世界に帰ってしまう方。
きっとココでの記憶も消されてしまうのでしょう?」


「まあな。
だからいいだろ?教えろよ。」


「……いいでしょう。
宰相殿は…私の、初恋の人なのです。」








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++++++++++++++++++++

キリ良く終わりたかったけど終われなかったーー!!!Σ( ̄д ̄|||)ガーン
ということでもう少し続きます…

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作者名:author | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年6月1日 17時

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