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｢きゃっ！！｣
どれくらい眠ってたんだろう？
その叫び声で目を覚ました。
｢。。んあ？｣
ノビをしながら声の方を見ると
ニノがいた。
｢おぉ〜ニノ、お疲れ〜…ふぁ〜〜！。。｣
｢…え？あの…｣
｢…あれ？そのカッコ何？新しい衣装？
お前はそーゆーの似合うねぇ〜！｣
｢あの…？私は、カズですけど…あなた…｣
｢カズなのは知ってるよ。
何？そのしゃべり方とか声とか？
それもその衣装の役なわけ？
なりきるねぇ〜！！
いーよ、いーよ、すげーカワイイよ♪
やっぱニノはスゲェなぁ〜｣
｢あ、あの…ですから私はカズです。
ニノとはどなたのことです？｣
｢はぁ？ちょっとお前ナニふざけ、て……。。。。
っっうあﾞあﾞあﾞあﾞぁぁぁ！！！｣
や、やべえ！寝ボケた！！
そ、そうだった！！！
"ココ"おれの世界じゃなかったんだ！！
どーしよ！？
目の前にいるのがニノじゃない…ってことは
つまり……
｢サトシ王子…ですよね？
こんなところでお昼寝ですか？｣
｢…あ、ああ、うん、そう、お昼寝…｣
｢ごめんなさい…お昼寝の邪魔をしてしまって…
私、まさかこんなところに人がいるなんて
思いもしなかったので
大きな声を出してしまって…｣
目の前にいるのは
ニノにそっくりだけど
どっからどう見ても女の子のカズ王女。
頰に両手をあて
しおらしく謝ってくる姿は
ホントに可愛くって…
"ドキン"
おれの胸はまたときめいてしまう……
って！
だからそれありえねーだろ！？
ニノだぞ！！
いやニノじゃねーけど…
でもやっぱニノなんだよ！
｢あの…王子？｣
だからそんなウルウルのきょろんとしたお目々で
おれを見つめんな！！
もっとドキドキすんだろ！！
｢だ、だ、大丈夫だから！気にしないで！
ゴメン、おれも寝ボケちゃって…
なんか変な夢でも見てたんだな、きっと…｣
｢夢…ですか？｣
｢ああ、ううん、いいのいいの！
気にしないで！｣
お願いだから、夢でごまかされてくれ！！
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