ｼﾞｮｼｭｾｷ ページ8
/your side/
車の免許はあったほうがいいよ、なんて言われて興味ないけど言われるがまま免許合宿に来ている私。
2週間ちょっと知らない人とルームシェアしてやっていけるかなってちょうど考えてたらピコンとメッセージが入る音が鳴る。
誰か今やりとりしてた人いたっけと思いながらロック画面を開くと"猪狩くん"の文字
『先輩お久しぶりです！やっぱり先輩が卒業した学校は寂しくてたまりませんね。もう夏休み入った頃だと思うんで、よかったら出かけませんか？』
卒業して少し経っても律儀にこうしてメッセージを送ってくれる後輩なんて猪狩くんだけ。
きっと私のことを唯一慕ってくれてた後輩だし...
密かに想いを馳せていた相手からのお誘いに教習のことなんてすっかり忘れてときめきに溢れながら必死に返事を返す
『猪狩くんお久しぶり。元気してた？今免許合宿に来てるから終わったらお出かけに行こうよ』
少し平坦すぎる返事かななんて思いながら送信すれば瞬間的に既読の文字がつけられる
『車の免許ですか？是非俺を助手席に乗せて頂きたいところです、1番に( 笑 )待ってますね。頑張ってください。』
どきり、と胸が鳴る。1番に乗せてほしいだなんて生意気でかわいいとこあるじゃん猪狩くん
そんなやりとりがあったおかげか順調に無事卒業できて本免許も取れた
さっそく猪狩くんに知らせたくて、電話をかければ威勢の良い声が耳に響く
A: 勢いいいね
蒼弥: ちょうど俺も先輩に連絡しようとしてたんですけど、先越されちゃったみたいです
電話越しにわかる。その笑い声が少し照れくさそうなところがさらに猪狩くんに会いたい気持ちを湧かせるんだ
A: 免許取れたし、お出かけしに行こうよ！
蒼弥: 行きます！...そうだ、あの海行きません？明後日そこで花火大会あるみたいなので
A: いいね！そしたら私猪狩くんの家に迎えに行く
蒼弥: 悪いですって、そこは俺が
A: いいからそこは先輩に甘えて欲しいな？猪狩くん
蒼弥: わかりました。お待ちしてますね！
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作者名：ようぴょん** | 作成日時：2018年2月17日 3時
