ｿﾚﾃﾞﾓｿﾊﾞﾆｲﾀｲ ページ25
soya side
鼻をくすぐるフローラルの香水の香り
また今日も彼女の家にいて、特に何かするわけじゃないけどそばにいて他愛もない話をして彼女が落ち着くまでそこにいる。
こんな関係望んでもいなかったし、こうなるなんても思わなかった。
気づいたら、、うん。どうしても諦められなくてなんでもいいからそばにいたいくらい俺は彼女に溺れてしまっていて狂ってしまったらしい。
A:蒼弥...
俺の名前を呼べばゆっくり隣に寄り添って腰に手を回してくる
蒼弥: なんかあったんだね
A: わかるようになってきたんだね
蒼弥: どれだけ一緒にいると思ってるの、いやでもわかっちゃうよ
俺はAが好き。
けど、Aは幼馴染で一つ上の涼先輩のことが好き。
Aは涼先輩と幼馴染だから誰よりも近くて仲良しだけど涼先輩は保健室の先生と関係持ってるみたいでAはどうしたらいいかわからなくなっちゃって、それで俺がAのことが好きだから近づいたら今こうして涼先輩の代わりみたいなポジションにいる。
A: 先生とそういう関係なの知ってるけど、今日見ちゃったの...
泣きそうになりながら俺に抱きついてそう言うAの背中をさする
A: 頭、撫でてほしい
蒼弥: ん、涼先輩だと思って
A: 涼...っ、私にだけ優しくしてよずっとそうだったじゃん。ねえ、、？いつでも私のこと見ててくれたし一番大事だとも言ったのに
好きな人が自分以外の誰かで頭いっぱいになって苦しんでるのは俺だって正直きついけど、俺がAのそばにいてAが満足できるなら涼先輩の代わりなるよなんてプライドも何もないこと言っちゃって。馬鹿。
ひくひく泣くAを今度はぎゅっと抱きしめると"涼くんだいすき"って言う。
蒼弥: 俺も好きだよ、Aのこと
そう、今の俺は涼先輩だから。Aが涼先輩を感じられるように演技しないといけない。何度も好きだよって言ってもそれは俺からのじゃないし、Aから私も好きって言われてもそれは俺へ向けてではない。
A: 私も涼のこと好き、大好き
力一杯抱きしめられるから俺も抱きしめ返す
A: ね、涼ってば苦しいよ
蒼弥: ごめん、つい
A: いいよ全然
俺の胸に顔を埋めてたAが顔を出してゆっくり俺から離れていく
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作者名：ようぴょん** | 作成日時：2018年2月17日 3時
