・ ページ34
飛鳥「今から撮影するんだけど…。できそう？」
眉毛を八の字にして、心配そうに見つめてくる。
梅澤「大丈夫です…っできます…。」
飛鳥「しんどくなったら、撮影中でも止めていいからね。」
梅澤「はい…。ありがとうございます……。」
飛鳥さんも、私の性格を知ってるからか、あんまり深入りはしてこなかった。
そして、私の肩をポンポンと優しくたたいて、テストに向かった。
気づけば、午前中別仕事でいなかった山もいる…。
大丈夫…私ならできる……。
まだ…っていうか、さっきよりも酷くなった目眩と若干の気持ち悪さに耐えながら、撮影を進めていく。
そして、確認のための休憩。ここからはしばらく休める…。
そう思って気が抜けたからか、急にしんどくなって…。その場にしゃがみ込んでしまった。
山下「あっ…梅ー…。」
近くにいた山が私の異変に気づいて駆け寄ってくれた。
山下「うめ、歩ける？…無理？」
山がなんかしゃべってるけど、耳鳴りが酷くて聞こえない…。あと、だんだん胃からせり上がってくる感覚が私を襲う…。
梅澤「やま…っ……気持ち悪ぃ…っ…。」
かろうじて出せた蚊の鳴くような声で。
山下「吐きそう？」
ｺｸﾘ。
気づいた山がスタッフさんにビニール袋をもらってくれた。
山下「うめ、ここに吐いちゃって大丈夫だよ〜。」
ゆっくり背中をさすってくれるから、それに抵抗する間も無く…。
口から溢れるのは胃液ばかり。…朝から何にも食べてないからな…。
しんどい…。早く治まって…っ……泣。
山下side.
朝のCanCamの撮影が終わって、そのまま映像研の現場入り。
今日は映像研のあとオフだから、買い物しに行かないとなーとか考えてた。
そしたら、飛鳥さんがすごい深刻な顔で、
飛鳥「やま、ちょっと頼みがあるんだけど…。」
とか言ってくるから、なんかやらかしたのかと思って…笑。
内容が面白かったらちょっといじってみよ〜とか思ってたんだけど…。
どうやら梅が体調悪いらしくて…。しかも、自分から飛鳥さんに言ってたって聞いたから、結構しんどいんだろうな…って思いながら撮影を進めていた。
もちろん、撮影中顔色は悪いし、ときどきフラッてしてるから倒れちゃうんじゃないかってヒヤヒヤしたけど…。なんとか確認まで持ったらしい。
でも、監督の声が聞こえたと同時に、その場にしゃがみ込んじゃって…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 110人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
璃子(プロフ) - 私も過去のお話すごく好きだったので読み直したいです！これからも無理せずに頑張ってください！！ (3月7日 11時) (
レス) id: 7de8d9b366 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - 私も過去のお話読み直したいです！よろしくお願いましす🙇🏻♀️ (2月24日 20時) (レス) @page4 id: 69423b4bc7 (このIDを非表示/違反報告)
玲奈 - 私ももしもだけどほんとのはなしを読み直したいです！忙しいとは思いますが頑張ってください！！ (2月17日 17時) (レス) id: fd4a18c2b4 (このIDを非表示/違反報告)
パピコ(プロフ) - 飛彩さん、他のお話消してしまったのですか…？？いつも過去のお話含め楽しく読ませてもらってたので、また家族小説とか弱り小説とか読み直したいです…！ (2月17日 0時) (レス) id: 943ef010e8 (このIDを非表示/違反報告)
飛彩 - あすやまさん» リクエストありがとうございます！！ (2022年9月4日 6時) (レス) id: 594cd0f0fc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：飛彩（ひあや） | 作成日時：2022年6月10日 5時
