＊坂道メンバーの弱り小説＊Part5

小坂菜緒・復帰の裏側《日向坂46メンバー》 ページ25

小坂side.


復帰の報告を、7枚目シングルのフォーメーション発表の時にした。

まだ体調が万全とは言えない。



でも、わたしには沢山の待っててくれる人がいて、メンバーもおひさまも、みんな応援してくれてる。



だから早く復帰したくて、お医者さんが許可を出してくれたので、すぐに復帰を決めた。





でも、この時期の復帰は後悔をたくさん招く。









ー某音楽番組、楽屋ー



今日は朝から体調が優れない。…休業することになってからは周りの人になんども頼ってほしいと言われた。



復帰してからは休業してるときよりも周りの存在が大きく関わる。

朝から体調が悪いことはみんなに伝えていた。





リハーサルまではまだ全然時間がある。


楽屋の机で突っ伏してるとキャプテンが声をかけてきた。


久美「…こさかな〜？…大丈夫？」

すごく八の字の眉毛で心配そうにこっちを見つめてくる。






久美「ここ、うるさいでしょ笑。…違う場所移動する？」


小坂「大丈夫です…。みんな好きだから…。」

久美「そっかそっか。…リハまで時間あるし、ゆっくり休んでな。…なんかあったら誰でも声かけてね。」


小坂「ありがとうございます…。」






復帰するときも連絡をくれたキャプテン。…いつも支えてもらってるし、今回のフォーメーションも隣。


すごく安心感がある。





………あ…。


みんなを見てて、ぼーっとしてたら、だんだん体調が悪化していくのがわかった。



若干のクラクラだった目眩は、ぐるぐる回ってるし、呼吸が苦しい…。






気持ち悪いのと苦しいので、どうしようもなくて、声を出すのもしんどくて…。

でも、言わなきゃ…。




小坂「……っ…美玖…。」


金村「…ん？…どした〜？」

小坂「……しんどぃ…っ…泣」



金村「しんどい？…横になった方が楽？」

小坂「気持ち悪い…っから…ﾋｸｯ……トイレ…行きたぃ…。」


金村「おっけ。…立てる？」


小坂「……ん…。」








金村side.


菜緒が復帰してから1ヶ月弱。今日は音楽番組に出演するため、リハーサルに参加している。


ただ、復帰したばかりの菜緒はまだ完全に体調が戻ったわけではなくて…。

今朝も体調はあまり良くなさそうだった。



リハーサルまでの空き時間、ずっと机に突っ伏してる菜緒。




顔色は掴めないけど、しんどそう…。


自分の荷物が菜緒の席の隣にあったから水を飲みに向かった。




そしたら、菜緒が私の衣装を掴んできた。

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