No.6 ページ8
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酔っ払いのミンギュをみんなで抱えて外に出れば、4月といえども冷たい風がわたし達の鼻を掠める。
SG「寒っ！」
『本当に寒いね…！ていうか、ミンギュヤ。ちゃんと歩いて』
MG「えぇ？」
ミンギュはヘラヘラと笑うから、呆れたように溜め息を吐けば「大丈夫？僕連れて帰ろうか？」とスングァンが言う。
『大丈夫だよ。すぐ近くだし、タクシー乗せたらそのまま運転手さんにお願いするから』
MG「俺とAはね、こーーーんな小さい頃から知ってるからね。俺のことは放置しないで、いつもちゃんと連れて帰ってくれんの」
またヘラッと笑ってわたしと肩を組んでそう言うミンギュに今度はスングァンが呆れたように「Aも大変だね…」と苦笑い。
『じゃあ、連れて帰るね。みんなも、また明日』
そう言ってミンギュを連れて帰ろうとすると、急に肩が軽くなる。「Aは真っ直ぐ帰って。俺そんなに呑んでないから」ふと隣にウォヌが立っていて、自分よりも少し大きなミンギュを簡単に抱えていた。
SG「わ！ウォヌってば。寡黙なタイプで且ついざとなったら頼りになるタイプなの…？！なるほどなぁ…！」
何がなるほどなのかはよく分からなかったけれど、助かったのは事実で。タクシーに向かって歩く2人を追いかける。
『ウォヌヤ、ミンギュの家の住所…』
WN「カトクに入れてくれたら」
『………カトク知らない』
WN「…あぁ、そうか」
ウォヌはゴソゴソと淡いベージュのスプリングコートのポケットからスマホを取り出す。
WN「カトク、教えて」
『うん、分かった』
カトクを交換しているわたし達をまたスングァンはわたし達のことを交互に見つめていた。
『これ。ミンギュの家の住所だから』
WN「うん。2人ともまた明日。それじゃ」
住所を確認して、ウォヌとミンギュはタクシーに乗り込んで。それを見送ったあと、『じゃあ…、わたし達も帰ろうか』スングァンにそう言うと、スングァンは大きな目をパチパチとしながら何も言わずにただわたしのことを見ている。
『なにかあった…？』
SG「ううん。Aって、…いや、うん。なんでもない！明日も早いし僕らも帰ろう。送っていくね」
不思議そうな顔をしたあと、スングァンはニコッと微笑んで「帰ろ〜！」とまた歩き出した。
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yz_dk_(プロフ) - むさん» む様 コメントありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです。いつもと比べて少しゆっくりな展開になるかもしれませんが楽しんでいただけますと幸いです^_^これからもよろしくお願い致します！ (2023年1月7日 13時) (
レス) @page11 id: 20f64ffb2b (このIDを非表示/違反報告)
む(プロフ) - 新作おめでとうございます！主様の小説がやはり1番好きです、更新いろいろあると思いますがどれも応援しています！ (2023年1月3日 1時) (レス) id: cb9ba72967 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚紀
| 作成日時：2023年1月1日 12時
