No.30 ページ43
*
「「乾杯〜！！」」
高く掲げられたビールジョッキ達。また今日も私たちはいつもの居酒屋で、呑みに来ている。
SG「今日はウォヌの奢りだから！」
WN「最近俺の奢り多いよな…？いいんだけど」
SG「そりゃそうでしょ！誰のおかげでそうなれたと思ってんの」
WN「スングァン様のおかげです」
SG「でしょ〜？？」
MG「ちょっと待って、何の話？」
SG「Aとウォヌが付き合い出した話」
MG「え！？」
SG「ミンギュ、知らなかったの？」
そう、付き合ったその日の夜。スングァンから怒涛のメッセージが届いていて、スングァンにはその旨を伝えたのだけど。
『ごめん、ミンギュに言うの忘れてた』
MG「なんで！？なんで忘れるかな！？」
WN「うーん…、何でだろう」
そしてスングァンから、お祝いも兼ねて金曜日になったら4人で飲みに行こうと言われて今日だ。
『ミンギュヤ、ごめん』
WN「うん。申し訳ない」
SG「僕だけが知ってたんだ…、ごめんね、ミンギュヤ」
MG「謝られたら余計に悲しいじゃん…」
前に座っていたミンギュは心底悲しそうな顔をしていて、あるはずのない犬耳が垂れて見えるから、あまりにも可愛く見えたそれに頭をぐしゃぐしゃと撫でる。
SG「おたくの彼女さん、あんな事してますけど」
WN「いいよ、ミンギュだから」
SG「おっ、余裕だねぇ」
WN「ミンギュより可愛いところ知ってるからね」
SG「わ、聞いてるこっちが恥ずかしいんだけど？」
そんな2人の会話はミンギュとふざけていたわたしには聞こえていなかったけど、2人には気付かれないようにそっと机の下でウォヌの手がわたしの手と絡む。
ハッとして横を向くと、表情のひとつも変えず、淡々とスングァンと話しながらいつもの優しい笑顔で微笑むウォヌがいる。余裕そうなウォヌを見て、これから先、わたしには心臓が幾つあっても足りないのではないか。覚悟を決めていかなきゃいけないらしい。
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yz_dk_(プロフ) - むさん» む様 コメントありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです。いつもと比べて少しゆっくりな展開になるかもしれませんが楽しんでいただけますと幸いです^_^これからもよろしくお願い致します！ (2023年1月7日 13時) (
レス) @page11 id: 20f64ffb2b (このIDを非表示/違反報告)
む(プロフ) - 新作おめでとうございます！主様の小説がやはり1番好きです、更新いろいろあると思いますがどれも応援しています！ (2023年1月3日 1時) (レス) id: cb9ba72967 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚紀
| 作成日時：2023年1月1日 12時
