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(WN side)
さっきから溜め息の止まらないスングァンに、俺が嫌そうな顔をしていたのだろう。その顔は僕がしたいんだけど、とでも言いたげに、眉間に皺が寄る。
SG「小学生の時から気になって仕方なかった、再会できて嬉しかった、でもそんなAに彼氏がいたかもしれないと思った、ショックだった、だってずっとAのことを考えていたから。…ここまでオッケー？」
WN「オ、オッケー…？」
SG「会えない時間、約10年。2人して、口には出さないけど…、お互いのことを忘れることもなくて、ずっと頭の片隅ではたとえ少しだけだとしても考えてたんでしょ？」
図星だ。確かに10年、忘れることはなかったし、元はと言えば、ここにだって就職する予定はなかったのに。クォン・Aが居るから、選んだ。
久しぶりに姿を見れて嬉しい気持ちもあって、そんな中、まさかの偶然、どんな奇跡か。同じ部署にも配属されて。ミンギュとはもともと幼馴染とはいえ、スングァンとの仲良くなるスピードに少し焦りを感じて、俺もご飯会に参加するようになったし。(とは言え、2人のご飯に行くペースには勝てないけど)
SG「ここまで言ったら、さすがのウォヌだって分かるよね？ウォヌがAに対して、どう思っているのか」
今度は優しく微笑む。スングァンには全てを見透かされているような気がして、目を逸らした。
WN「え…？俺、Aのことが好きなの？」
SG「えぇ！？なにその反応！」
通りがかった店員さんにビールを注文しながら「本気で言ってる？」とスングァンはまた眉間に皺を寄せてため息を吐く。
SG「鈍感もここまで来ると異常だよ…」
WN「俺鈍感なの？」
SG「それすらも！？もうヤなんだけど…」
WN「ここ奢るから許してよ」
SG「それなら許そう」
今度はにっこりと笑って、また店員さんにビールを頼んでいた。いや、ペース早くないか？
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yz_dk_(プロフ) - むさん» む様 コメントありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです。いつもと比べて少しゆっくりな展開になるかもしれませんが楽しんでいただけますと幸いです^_^これからもよろしくお願い致します！ (2023年1月7日 13時) (
レス) @page11 id: 20f64ffb2b (このIDを非表示/違反報告)
む(プロフ) - 新作おめでとうございます！主様の小説がやはり1番好きです、更新いろいろあると思いますがどれも応援しています！ (2023年1月3日 1時) (レス) id: cb9ba72967 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚紀
| 作成日時：2023年1月1日 12時
