ジェネハウス。#1 (ページ42)

今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:109,399 hit

○41 / 勘違いページ42

sideメンディー

亜「あーっ、もうっ！」

朝からイライラしてリビングへやって来る亜嵐。

メ「どした？」

亜嵐に声をかけると、聞いてよーなんて言いながら近寄って来る亜嵐。

そして。

メ「え、涼太もどしたの」

その後ろには、両目にいっぱいの涙を溜めてトコトコ歩く涼太。

そんな涼太に見向きもしない亜嵐は。

亜「涼太がプリント散らかしてさぁー、」

涼「ちぁーぅ、もんー、泣」

亜「違うくないでしょ？」

涼「ちぁぅー！泣」

対立する2人の意見。

そしてついに泣き出す涼太。

亜「ほら、すぐ泣くじゃん。泣いたらいいってもんじゃないよ！？」

メ「まぁまぁ、落ち着いて。それから涼太、どうなの？」

亜嵐に朝ごはんを出してなだめながら、涼太をキッチンに呼ぶ。

涼「ちぁーう、のぉー、泣」

だけどキッチンで座り込んで泣き始めるだけで、何も言ってくれない。

まあ涼太がこんなに泣くのは珍しいけれど、ここにずっと座り込んで泣かれるとなぁ。

メ「何も言わないってことは、亜嵐の言う通りってこと？」

涼「ちぁう、ちぁーう、泣」

メ「もう、じゃあ何なの。とりあえずここは邪魔だから椅子座っといて」

涼「ちぁう、のぉー、泣」

もはやギャン泣き状態。

朝から勘弁してくれ。

どうしても忙しい朝はそう思ってしまう。

龍「ほれ、はよお着替えせぇや」

玲「ぁーい！」

隼「ぁいっ！」

しばらくして龍友と共にやってきた双子。

そこでやっと、おかしなことに気付く。

メ「なんで涼太、もうここにいたの？先に起きちゃったの？」

いつも双子と一緒にチビトリオで来るのに。

それに涼太はチビの中で、というか兄弟の中でいちばん朝が弱いのに。

龍「涼太、朝から僕らのタオル引き出しから引っ張り出して散らかしとってん。そんで怒ってタオル片付けさせて、着替えて来いって言っとったのに…」

メ「着替えてないねぇ、笑」

亜嵐だけじゃなくて、龍友からも怒られたのね。

まぁそれならウルウルお目めでの登場も納得。

メ「涼太、お着替えしておいで」

涼「ぐすっ、泣」

泣きながら何を答えることもなく歩いて行く涼太を黙って見送る。

龍「もう時間ないからな、早くしてやー」

裕「玲於と隼も行くよ」

とりあえず隼と玲於には裕太が着いて行った。

涼太には怒っている手前、特に何もしてやらなかった。