ジェネハウス。#1 (ページ40)

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○39 / 便秘？？ページ40

side裕太

涼「んん、んーっ、」

裕「辛いなぁ。ちょっとお部屋行く？」

涼「んーん、でるぅ、のぉー、」

裕「はいはい」

涼太が朝からトイレに籠って出てこなくなった。

始めはたまに声をかけてたんだけど、あまりにも長時間トイレに籠っているから、かなり頼み込んでトイレに一緒に入った。

裕「大丈夫やで」

優しく背中をさすってやる。

別にお腹が痛いわけではないらしい。

少し寒くなってきたこの時期、アイスなんて食べないし。

布団を頭から被る涼太がお腹を出して寝たとは考えにくいし。

裕「まだ出そうにない？」

涼「でるぅ、のぉ、」

裕「出るんかぁ、」

出るとか言いつつ、トイレに籠ってかなり時間が経っても変わることはなく。

なかなか思うようにスッキリ出ないんだね。

それが気持ち悪いから出しちゃいたいのに、出なくて。

裕「お水飲む？」

涼「んーん、」

裕「外出て抱っこしたろか？」

涼「ちぁーう、のぉ、泣」

裕「おぉ、ごめんごめん」

出そうで出なくて、出したくて出ない。

そんな涼太をさらに泣かせてしまい、もうお手上げ。

俺がそうやってグダグダ考えてる間にも、涼太はトイレの中で唸っている。

なんとかしてやりたいけれど、何もなす術なく。

裕「あったかいもん飲んだら出るかなぁ」

そう独り言のように呟きながら、リビングにいるはずの龍友にLINEを送る。

出そうで出ぇへんときって、何が原因なんやろか。

考えてみても全然わからないし、とりあえず涼太の背中をさすりながら龍友を待つ。

龍「遅なってごめんな。ほれ、涼太ココアやで」

裕「全然ええよ、ありがとう。涼太、飲めるー？」

便座に座って完全に俯いちゃっている涼太の頭を撫でる。

だけど今は飲む気分じゃないのか、好きなはずのココアにも無反応。

龍「涼太、また飲みたくなったら教えてな」

龍友がそう言ってから、2人で視線を合わせる。

龍「冷えたんとは違うよな？」

裕「たぶん違うと思う。冷える原因ないしな」

龍「けど昨日の夜ご飯も当たるようなもんは食べたないしな…」

裕「そうやねんなぁ、」

小さな声で会話をする。

時々、涼太の様子を見るけれど全然変わらなくて。

何度もお腹や背中や頭をなでてやるしか出来なかった。