○12 ページ13
side亜嵐
涼「んーっ、」
だんだんと眠くなってきたのか、俺の胸にギュッと顔を押し付けては、また目をこする涼太。
涼「ん、」
亜「起きるまでずっと一緒だよ」
涼「んっ、いっ、ちょ、」
亜「そ、一緒」
お腹を優しくトントンと叩いてあげるとすぐに眠った涼太。
そして改めて感じる小ささ。
俺の弟。
まだこんなに小さかったんだなって。
なのに我慢させてしまった。
こんなに小さいのに、しんどいのを必死に我慢して。
倒れちゃうまで、ずっと1人で耐えさせた。
亜「ごめんね」
すっかり夢の中の涼太に呟く。
亜「んっ…」
窓から差し込む太陽の光で目を覚ますと、まだ俺の腕枕で眠る小さな弟の姿が。
一晩中腕枕してたから腕が怠いけれど、こんなに可愛い寝顔を見せられるとなんでも許せちゃう。
亜「よし、リビング行くよー」
俺は朝練で起きるんだけど、まだ寝ている涼太を1人だけ部屋に置いていくのは可哀想だから、起こさないように抱き上げてソファに寝かせた。
涼「んぅ…」
亜「起きた?」
そして俺が家を出る直前、目を覚ました涼太。
亜「おはよ、涼太」
涼「…ぁーよ」
まだ眠いのか、目をこすっている涼太。
亜「んふ、いってきます、笑」
涼「ん、」
玄関まで見送ってくれている涼太にそう言って家を出ようとしてから、言い忘れていたことを思い出す。
亜「そうだ、涼太。しんどかったらしんどいって言っていいんだよ。我慢しちゃダメ。これからはちゃんとしんどい、助けてって言える?」
涼太の目線に合わせてしゃがみ込んで話す。
涼「ん、」
わかっているのかわかっていないのか、どっちともとれる返事。
すると隣にいた龍友くんもしゃがみ込んで。
龍「涼太、亜嵐に指切りしよ?って言ってみ?」
涼「ん、び、きり、」
小さな小指を差し出す涼太。
その小指に自分の小指を絡めて指切りを。
亜「よし。じゃあ行ってきます」
龍「いってらっしゃい」
涼「ばぁ、ばい、」
小さく手を振る涼太に手を振り返す。
涼太には、我慢しないって約束させたけど。
俺は、我慢をさせないって自分に言い聞かせた。
………………………………………………………………
リクエストありがとうございました!
(長くなってすみません…)
今後もこんな感じでリクエストを受け付けていきたいと思うので、ぜひリクエストしてください!
(高評価のほうもお願いいたします…)
211人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「GENERATIONS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りさ - jdhchebbdnさん» いえいえ(*^-^*)続き楽しみにしてます(*^-^*) (2021年2月21日 3時) (レス) id: 4e892c9c3e (このIDを非表示/違反報告)
jdhchebbdn(プロフ) - りささん» ありがとうございます (2021年2月20日 22時) (レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)
jdhchebbdn(プロフ) - そらさん» いえいえです! (2021年2月20日 22時) (レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - ジェネハウスがジェネハウス#1になってる(*^-^*)続き楽しみにしてます(*^-^*) (2021年2月20日 3時) (レス) id: 983b81c132 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 書いていただきありがとうございます! (2021年2月19日 23時) (レス) id: d773789e6b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:jdhchebbdn | 作成日時:2021年2月1日 22時