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「どこだ…?」


お館様に頼まれ、瞳葵が向かった任務地に刀を届けに来た。壁の向こうに瞳葵の姿を見つけた為、壁の上に乗り、坂を降りている瞳葵の元に刀を投げる。

すると、顔を上げた瞳葵に「宇髄!?」と叫ばれた。前世の呼ばれ方を懐かしんでいると、瞳葵が「何してんの!」と声を上げた。



『呼吸も碌に会得してない奴が!死ぬよ?』

「まー、守ってくれやー」

『邪魔臭い……』


刀持って来てやってんのに何だその態度!

思わず「はぁあ!?」と叫ぶと、瞳葵は心底煩そうに耳を塞ぐ。
その仕草で余計に腹が立ち「そういうお前は会得してんのか!?」と更に大声で叫んだ。



『当然に。幼稚園の時からねー、保育園じゃなくて良かったわー』


幼稚園とか保育園とか関係ねーだろ馬鹿か。てか、当然って俺の事見下してんだろ!俺は刀持って来てやってんのにやってるわー、此奴。

それをそのまま言葉にしようとした時、鬼が目の前に出てきて思わず壁から落ちそうになる。



『__花の呼吸・弐ノ型 御影梅』


一発で鬼を仕留めた瞳葵は、刀に付着した血液を振り払いながら俺に近づいてきた。
何か言われると思い身構えたが、瞳葵は俺の横を通り過ぎる。思わず後ろを振り向いた。



『………今度からは無一郎に頼んで』

「けど、御館様の指示があればお前も行く事になるだろうよ。
今の所、鬼の頸斬れる剣士はお前と時透の二人だけだからな」

『私は、御館様の指示に従う気はねーよ』


こいつ……やっぱり……

夜空を見上げている瞳葵の横顔は、酷く寂しそうだった。
それを見た俺の口は、無意識にも動いていた。



「お前は、見捨てられてねー」

『……それは勘違いだよ、私を花柱にしたのもそれを隠す為。御館様の魂胆は見え見えなんだよ』

「勘違いしてんのはお前の方だ!従うかは御館様と話をしてから決めろ!」

『無理……1/fゆらぎ(あの声)を聞いたら了承してしまう。私の意思は尊重されない』


それだけ言うと、瞳葵は音もなく姿を消していた。俺は複雑な心情を抱えながら、お館様が待っておられるキメツ学園に向かった。

お館様を前し、俺は報告する事を躊躇った。俺の気持ちを汲み取ったお館様は、「天元、私を気遣わなくていいんだよ」と言って下さった。



「……瞳葵は、貴方様を嫌っています」


俺の発言にお館様は目を見開く。俺は気まずくなり、「ご報告は以上です」と言い退室した。去り際に聞こえたのは、お館様の謝罪だった。

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鬼滅からニーワークになってきとる... - きみさん、16話の夢主ちゃんが言っているセリフ?が「しのぶ姉さん」ではなく、「しのぶさん姉さん」なってますよ。(上から目線みたいですみません...) (2021年8月6日 21時) (レス) id: 91fa929b57 (このIDを非表示/違反報告)
澪凪(プロフ) - そっか、中間テスト…。私は五月末に終わったところです…。ちなみに高1だよ!七月になったらまた私はテストが…(絶対勉強さぼっちゃう人)頑張ってくださいね!! (2021年6月3日 0時) (レス) id: 279a2ef6a9 (このIDを非表示/違反報告)
S_t0606(プロフ) - 更新停止中?何故 なーぜぇ (2020年8月5日 21時) (レス) id: 3664f0360e (このIDを非表示/違反報告)
レーナ - 面白い小説を発見☆頑張ってくださいー (2020年7月9日 18時) (レス) id: c89295cbe6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:二見 | 作成日時:2020年6月30日 6時

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