唯一見捨てられた少女【キメツ学園】

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────現在地、通学路。


自己紹介の後は教科書や時間割を配られ、また明日ー！という事になった。

課題は明日かららしく、今日はゆっくりしろと悲鳴嶼先生は優しく微笑んでいた。



『あっ……通知』


スマホを見ていると、私が唯一入れているニュースアプリからの通知がきていた。

見出しは「再び大量の血痕が！」だった。最近話題になっている事件の続報だね。

興味本位でこの通知をタップすると、日に日に長くなる本文が姿を表す。今日で何回目だ？



「Aー！一緒に帰ろー！」

『うん、いいよー』

「……んー？何見てるの？」

『新着ニュース』

「あ、それね……此処ら辺らしいよ？怖いねー」

『此処ら辺？そうなんだ……』


皆の間でも話題に上がってるらしい。そして、遂に此処ら辺だという事まで広まったんだとか。

その後は世間話をしたり楽しんでいると、分かれ道に来てその子とは違う方の道だったから分かれた。

そして私の思考は、さっきのニュースに移っていた。鬼の被害に似ているから気になるんだろうな……

今までは近くじゃなかったから現場に行けなかった。でも、今回の事件は此処ら辺。



『行くか！ネットで調べりゃ載ってるっしょ！』


私の予想通り、滅茶苦茶ネットに載っていた。そしてこっちは私の予想外。現場は滅茶苦茶近くだった。

影の血を調べて、鬼の仕業なのか確かめ様と思ってたんだけど……そりゃ封鎖されてるよねー！



「何してるんだ？こんな所で」

『たんじ……竈門くん！』

「良かったら、パン食べないか？」

『パン？』


炭治郎の後ろを見ると、かまどベーカリーの看板が見えた。丁度いいなーと思い、思いっ切り誘いに乗ることにした。

中に入ると滅茶苦茶いい香りがして、善逸や伊之助もいた。禰豆子ちゃんもレジにいる。



「オススメはこれだぞ！こっちは新発売だ！」

『じゃあ、両方もらおうかな！』


結果的に滅茶苦茶食べた。今日から弁当はかまどベーカリーのパンにしようかと思った程だ。

伊之助には、お前すげぇ食べるな！って同類認定された様な気もする。まぁ、嬉しい……かな？



「Aはパンが好きなのか？」

『うん！フワフワのものは何でも！』

「フワフワ……そういえば、隣にカフェが出来たらしいぞ？」

「あっ、知ってる！パンケーキとかシフォンケーキとかあるって」

『へぇーそうなんだ……行ってみようかな……』

「まだ食べるのか！？」

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