十二話 ページ12
「ッ......たかが呪いがァ!!」
二級呪術師が一気に間を詰めて、両面宿儺の懐に入る。
危ないと思って首根っこを掴んで引き戻そうとするも「つまらん」の一言で掴んだ所以外は人の姿では無くなった。
グチャッ、と赤いものが目の前で落ちた。
心の中が「助けられた筈なのに」で埋め尽くされるも「出来やしない」と叫ぶ自分もいる。
まさに地獄だった。
両面宿儺は絶望の塊だった。
無愛想ながらも優しくしてくれたオジサンや、姉さんと呼ぶと嬉しそうにニマニマしてくる二級呪術師は一瞬で消えた。
なにもかも、あっという間だ。
既にここに居るのは己とこの怪物のみ。
蚊を叩くように人を簡単にも殺された。
準一級と二級が早くも殺られたのに自分に何が出来るのだろう?
だけど。
もう、これ以上見ていられなかった。
出来るとか出来ないとかの問題じゃない。
殺せずとも私はコイツに一泡ふかせたい。
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雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください楽しみにしてます (2022年8月30日 1時) (レス) @page18 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
七巳流 - この展開からどうなるんだぁー。楽しみすぎて夜しか眠れない。 (2022年8月28日 21時) (レス) @page16 id: 6bb8b6637d (このIDを非表示/違反報告)
七巳流 - 面白くて好きです!更新は体に気をつけてです! (2022年8月27日 19時) (レス) @page12 id: 6bb8b6637d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:_ | 作成日時:2022年8月24日 22時