● ページ9
振った側の私が泣いていて、振られた側の隼が私を慰めてくれている今。
隼はまた突拍子もない一言で、意図も簡単に私の涙を止めた。
隼「で？誰が好きなの？」
「えっ？」
隼「教えてよ〜」
「は？嫌だよ！」
隼「おうおう、そうかい。よし、これから飲み行くぞ！」
「はっ？」
隼「その口、ぜってー割ったる。付いて来い！」
「ちょっ！隼？！」
涙は止まったけど、まだ頬はキラキラ光っている私の手を引いて、近くの居酒屋にズンズン入っていく隼。
え、待って。私、さっきさ…貴方を振ったんだよ？
え、これどうゆう状況？？？
隼「個室ゲット〜♪ビールでいい？」
「うん。じゃなくって！」
隼「まぁまぁまぁ。そう焦んなって〜」
焦るとかじゃないからこれ！
さっきまでの私の心と今が違いすぎて、付いてけないんだってば！
隼「ほい、ビール」
「あ、ありがとう」
隼「カンパーイ！」
「乾杯？」
相変わらずいつも通りの隼にペースは乱されっぱなし。
メニュー表を見て、店員さんに注文をしている彼の横顔もいつも通り。
何これ、さっきさ……
私、隼を傷付けたよね？
そうだ。
泣きたいのはこっちって、言われた……
隼「なぁ」
「…はい」
隼「何その感じ。やめてよー、さっき言うたやん！」
「だって、」
隼「なぁ、A」
「…」
隼「これ本音な？俺、Aが笑ってればそれでええわ」
「…」
隼「誰かと付き合っても、Aが幸せならそれでいいって思ってる、今」
そう言ってくれた隼の顔は、とっても優しくて。
また涙が溢れてきた……
隼「Aが幸せそうに笑ってる。その顔を見れる。それが今まで通り続くなら、俺それでええわ」
「隼……」
隼「な？だから、そんな泣くな」
「……うん」
隼「ほらぁー。Aの好きなチャンジャ頼んであげたから。もうすぐ来るから涙止めて待ってなさい」
「うん……」
�牴供▲船礇鵐献稠磴辰討燭犬磴鵝�忘れてた！��
……玲於。。
隼「Aを好きになって良かった！ほんま大好き！！てか、こうやって簡単に好きって言える今、逆に幸せかも！！」
「そう、なんだ」
隼「そうなの！」
笑ってる隼が居る。
いつもと変わらない隼が居る。
ありがとう、隼。
私、やっぱり隼が大好き。
だけど…それは…
言っちゃダメなんだよね。
うん……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 221人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「登坂広臣」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
wish(プロフ) - 敬浩LOVEさん» 敬浩LOVE様！とても嬉しいコメントありがとうございます(^^)また何か書く時には立ち寄ってみてください(^^) (2019年4月29日 23時) (
レス) id: d4b4c150bc (このIDを非表示/違反報告)
敬浩LOVE - すごくすごくよかったです！！ときどき泣けてきそうになりましたよ、素晴らしい小説ありがとうございました！！頑張ってください (2019年1月18日 1時) (レス) id: 1e6dcb315b (このIDを非表示/違反報告)
wish(プロフ) - aggyさん» aggy様！ありがとうございます(^^)ハッピーエンドになってましたかね？そう言って頂けて嬉しいです(^^)裕太はイケメンでしたねー、最後まで(笑)是非是非読んでください！もうすぐお届け出来そうなので、楽しみにしていてください(^^) (2018年7月22日 9時) (レス) id: 91e5243148 (このIDを非表示/違反報告)
aggy(プロフ) - 完結お疲れ様でした！とても好きなお話なので完結は正直さみしいですが、ステキなハッピーエンドでほっこりしました(*´-`*)個人的にはやっぱり裕太くんがいい男過ぎてメロメロでしたが笑 また新しく作品作られた時は読ませていただきたいと思います！aggy (2018年7月22日 4時) (レス) id: 4bc7925797 (このIDを非表示/違反報告)
wish(プロフ) - ゆうさん» ゆう様！コメントありがとうございます！楽しんでいただけたみたいでよかったです(^^)なかなか選べないですよねー！私も書きながらみんなイケメンだなーと思ってました(笑)また新しく始めますので、宜しければ読んでくださいね(^^) (2018年7月15日 21時) (レス) id: 91e5243148 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：wish | 作成日時：2018年7月2日 23時
