第27話 ページ27
〜4年前〜
浦「だーー！できねぇ！」
蓮「うるさいわ浦正！」
虎「失敗する度に叫ぶなよ！」
浦「しょうがねーだろ！この部分複雑で難しいんだよ！」
狂「お前は手の動きが大きすぎるんだ、小さくすればスムーズに弾けるはずだろ」
浦「そんなことわかってる！」
狂「浦正…お前、また失恋したのか？」
浦「なっ、なんでだよ」
狂「音色が訴えてる、そういう感情を部活にまで持ち込むなと言っているだろう」
浦「う、うるさい！俺だって振られたくて振られた訳じゃ…」
狂「"2人で目指せ"？」
浦「"ナンバーワン"！」
狂「じゃあ練習あるのみだ」
浦「…わかった」
"2人で目指せナンバーワン"は、ずっと前に浦正が叫んだ言葉を合言葉にした
嬉しいときも、悲しいときも、この言葉が俺らの友情の証だった
部員は3年10人と2年4人、だから先輩達が引退したら箏曲部は廃部の危機だった
新入生に沢山入部してもらうために、予選を勝たなければならなかった
そして、予選大会当日
狂「……」
浦「なんだよ狂平、緊張してるのか？」
狂「別に…」
浦「大丈夫だって！狂平は琴上手いんだから！"2人で目指せ"！」
狂「…"ナンバーワン"………！」
浦「頑張ろう！」
狂「ああ！」
演奏が終わった
結果は銀賞で、予選を突破できなかった
虎「なんで…だよ…あんなに練習したのに……」
狂「練習内容を変えてみる方がいいのか…？」
蓮「3年がおらんくなったら、廃部しないようにせんとやな…」
浦「まっ、なんとかなるんじゃね！来年頑張ろう！それに、どうせ全国大会には行けなかっんだし」
狂「…なんだよそれ、お前、本気で演奏しなかったのか？」
浦「俺だって本気で練習したさ、でも、他にも中学は沢山あるから…」
狂「そんな理由で、簡単に諦めるほど小さな夢だったのか！？」
浦「そんなこと言ってないだろ！」
狂「…どんな理由でも、半端な気持ちで演奏するな、それができないなら、部活に来ないでくれ」
蓮「にーやん、何ゆうてんねん！」
浦「……わかった。じゃあ、俺は箏曲部を辞める」
虎「浦正、本気で言ってるのか！？」
浦「本気だ、じゃ」
虎「……じゃあ、俺も辞める。俺が箏曲部に入ったのは浦正のおかげなんだ、浦正を説得して箏曲を再開するまで、俺も琴は弾かない」
蓮「虎次くん…」
狂「……」
結局、翌年も新入部員は無く、俺と蓮くんの引退と同時に箏曲部は廃部になった
浦正は虎次くんと蓮くんの説得で中野に進学、俺は箏曲の強豪校の黄更城に進学した
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野良ギツネ(プロフ) - 総合70位になっていたようです！ありがとうございます！！ (2018年8月16日 21時) (
レス) id: 7e9876f2a7 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - 更新ありがとうございます！
また楽しみにしてます！！
明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします。 (2018年1月1日 13時) (携帯から) (レス) id: 6ca89fc091 (このIDを非表示/違反報告)
Sirius(プロフ) - 更新ありがとうございます(^^)今回もとっても面白かったです！ (2018年1月1日 7時) (レス) id: 13c2452427 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - 更新また楽しみにしてます！
いろいろテストも大変ですよね
(2017年12月9日 22時) (携帯から) (レス) id: 6ca89fc091 (このIDを非表示/違反報告)
Sirius(プロフ) - 野良ギツネさん» お久し振りです！本当ですか!?すごく嬉しいです。楽しみにしていますね！私も定期テストあるのですが、おかげで頑張れそうです！ (2017年11月26日 0時) (レス) id: 13c2452427 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずくも | 作成日時：2017年3月4日 10時
