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第三十話 〈 大きい背中 〉 ページ31

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『っあの!』







 烏野がバスに乗り込んでいると、1番の主将の人に声をかけた

 背…高くないけど……なんか…でけぇ……







『今日はあざしたッ!
烏野、強かったっす』


「あ、いやいや!
こちらこそありがとうございました」





 俺が軽く頭を下げると、首相の彼は目を丸くしながら慌ててお辞儀を返した

 礼儀正しい人なんだろう

 そう思いながら手を差し出した
 ドギマギとしながらも彼は俺の手を覆った





『……青葉城西にもまともなヤツいるんだ〜って?』


「!?」


『くくっ、顔にめっちゃ出てる』


「あ、いや青城を下に見てた訳とかじゃなくてですね…!?」


『ははっ!!
知ってる知ってる
及川筆頭に頭おかしいもんな、分かるわぁ』


「はぁっ!?ちょ、A!?今のは聞き逃せないんだけど!?」


「……くっ、はは
……アッ、すみません。笑っちゃって…」


『いいよいいよ、ていうかタメでしょ?
普通にAって呼んでよ
あ、敬語も禁止!』


「!!…うん、じゃあAで
俺は澤村大地
改めてよろしくな」


『おう!』


「澤村くん俺は!?」
















____________
_________
_____
__













「お、来た来た」


「遅ぇよ」


『烏野見送ってたもんなー?』


「な〜!」






 俺らはゆったり体育館へ入れば、ピキピキと血管を浮かび上がらせている岩泉を見て見ぬふりをして顔を向かい合って「「な〜」」と言い合った

 ちなみに、この後うざいという理由でたんこぶつけられました
 痛い






「はいは〜い!注目〜!そんじゃ、改めてさっきの反省会ね」


『はい!っぱチビの速攻!あれやべぇべ!まじ!!』


「あれね〜
でもそれはディグで対応できてなかった?」


『タイミングにもよるけど、2回戦連続とか決勝とかの時はキッツィかなぁって』


「ミジンコ体力」


『……え松川!?』


「おぉ、松川が率先していじるなんて珍しい」


「Aお前、松川になんかしたろ」


『俺が悪い前提なのかッ!?』






 俺は別解をしようとガバッと立ち上がれば、松川に片腕を掴まれて体制を崩して松川の頭に脇腹ごと突っ込んだ

 急なことに驚きながらも一向に話さない松川の手を俺はじっと見つめた






『お〜い、かまちょかぁ?』


「子供体温を補給してま〜す」


『だぁれが子供じゃボケェ!!!!!!」


「…なんかさぁ」


「仲良くなってるよな、俺もそう思う」

第三十一話 〈 約束とカスタード 〉→←第二十九話 〈 面倒臭いけど良いやつすぎる 〉



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うぃるそん(プロフ) - 紫響さん» コメントありがとうございます〜!オイカワさんとの関係や主人公くんの性格を特に力を入れているので気づいてもらえて嬉しいです…!!更新頑張ります! (2月17日 22時) (レス) id: 4b19bdf32e (このIDを非表示/違反報告)
紫響(プロフ) - いつも更新ありがとうございます!!!おいかぁさんとの微妙なあの感じ…大好きですっ!!主人公くん可愛いくて好き…。これからも楽しみに待ってますっ!!! (2月17日 11時) (レス) @page22 id: b80cf09398 (このIDを非表示/違反報告)
うぃるそん(プロフ) - 隅さん» コメントありがとうございます!好きだなんて、めちゃくちゃ嬉しいです!!!!これからも楽しんでいただけるよう頑張ります!更新お楽しみに…! (2月12日 14時) (レス) @page14 id: 4b19bdf32e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 好きです…! (2月12日 14時) (レス) @page13 id: 26bd888338 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うぃるそん | 作成日時:2025年2月10日 0時

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