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「あれ、虫眼鏡さんがカメラ回してる」
「ん？ホントだ〜」
撮影するときのピッ、という音に気づいた私は思わず声に出した。さとも気づいたようカメラに向かって手を振った。
「サブチャンです！」
「え？いいんですか、私たちが出ても」
「それだー！A、何で敬語なんだ」
私？、ポカンと口を開けていると、てつやさんが虫眼鏡さんからカメラを奪って思いっきり近づけてきた。カメラは小刻みに揺れて、カタカタいっている。
「さとはなぁ、もう敬語はずしとるぞ！」
「いやそれもおかしいじゃないですか」
「タメでいいよって言ってくれたもん、みんな」
さすが清楚系とはいえ、ギャルだな。コミュ力やら何やら、打ち解けるのが早い。
でも、昨日までめっちゃ大先輩だから緊張するね、って話してたのに。
裏切り者め。
「じゃ、あたしはみんなのアイス買ってくるから、A頑張って〜」
「え、え、ちょ、さと？！」
「いってらっしゃーい」
さとは戦線離脱。って、そもそもさとはこの戦場にも立っていなかったか…。
私が妄想に耽っている間にもてつやさんが回すカメラは私の目前にある。
どう対応したらいいのさ！
「さぁ、敬語を外せえぃ！」
「み、みんなは？！りょうさんとか、としみつさんとかは、いや、かも」
「え、俺は別にいいよ？」
「俺も〜」
りょうさんもとしみつさんも、いじっていた携帯から顔を上げて爽やかな笑顔を向けてきた。
てつやさんはカメラを虫眼鏡さんに返して、２人の前に移動した。
「敬語、なし、絶対、友達だら？」
「む、無理ですよ…」
「ぷ、出たよ。てっちゃんのワガママ」
虫眼鏡さん笑うところじゃないわ、そこ。
どうしても偉大な先輩だから、という気持ちが勝っちゃうのに。
渋っている私と、駄々をこねるてつやさん。
他人事だと思っている２人に、カメラを持ちながら笑っている虫眼鏡さん。不在のさと。
何だこのサブチャン…
ラッキーカラー
あずきいろ
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町永(プロフ) - にっちゃんさん» ありがとうございます。嬉しいです！ (2018年6月11日 0時) (
レス) id: d16337f45e (このIDを非表示/違反報告)
町永(プロフ) - しおりさんさん» ありがとうございます。励みになります！ (2018年6月11日 0時) (レス) id: d16337f45e (このIDを非表示/違反報告)
町永(プロフ) - 芽衣さん» ありがとうございます。お待たせしてしまい申し訳ありません。 (2018年6月11日 0時) (レス) id: d16337f45e (このIDを非表示/違反報告)
にっちゃん - すごく面白いです！続きも気になります！応援してます！ (2018年6月10日 17時) (レス) id: 7cc48860c4 (このIDを非表示/違反報告)
しおりさん(プロフ) - 更新待ってます！！すごく面白いですね(´∀`) (2018年4月9日 19時) (レス) id: d584f209a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：町永 | 作成日時：2018年2月4日 14時
