え、やめてください【忍たま】

トリップ 視線 ページ10

目の前では





おばちゃんの料理を美味しそうに食べている伏木蔵

と怪士丸を微笑ましく思いながら焼き魚に手をつけ

ているのだけれど









視線が痛い痛い





そりゃ忍たまの服を女が着ているのは驚くとは思う

よ、だけどね…忍たまならそんなにガッツリ見るな

よ！こっそり見て！？あぁもうほら！伏木蔵と怪士

丸が気をつかって早く食べようとしているじゃん！





『２人とも、ゆっくりでいいよ体にも悪いし』





２人はオロオロとしているけど本当に大丈夫だから





『仕方がないよ、どうせすぐ飽きると思うし』





堂々と食べいる様子を見て取り敢えず納得したのか

２人とも食べるペースを落としてくれた





『ごめん、食べずらいよね』





みんな私を見ているとしても伏木蔵と怪士丸も視線

の中には入るはずだし、正直言ってすごく食べずら

いと私も感じている









伏木蔵「Aがいなかったら僕は食堂に行けず迷っ

ていたところだったよ」


怪士丸「僕も伏木蔵とAに誘ってもらってすごい

嬉しかった」





だから謝る必要は無いと２人は言ってくれた

なんていい子なんだ、めちゃくちゃ嬉しいし





『そう…ありがとう』





お礼を言うと２人は笑ってくれた、それと…









さっきから聞こえる、ピシパシッといった音はなん

なの？

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





少し前のこと





６年生と５年生の合同組み手をしている時、こちら

を見ている１年生がいる





仙蔵「おい文次郎、あの１年昨日の子じゃない

か？」





文次郎は仙蔵の指さした方を見ると怪訝な顔をした





文次郎「なんでくノ一じゃなくて忍たまの服を着て

るんだよ」





視線に気づいたのか組み手の方から目を外しこちら

を見るとハッとした顔をし、会釈をしたきた

私は手を振ったのだが文次郎のやつは視線しか送ら

なかった。愛想の悪い奴だな

しかし、文次郎の視線を理解していた様子だ

忍たまの事といい今の事といい珍しい奴が来た









仙蔵「あ奴の名前を聞けばよかったな」





文次郎は返事をしなかった

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