え、やめてください【忍たま】

トリップ 存在 ページ12

取り敢えずはいいかな





一通り頭に焼き付いてきたので本を閉じ、せっかく

来たのだから他の本も読んでみようとおもむろにた

立ち上がり元の場所に仕舞おうとしたのだが、何か

違和感があったので何となく目線を横にすると









『ッ！……』





今日見た紺色がカウンターらしきところにいた

いつ入ってきたのだろうか…全然その存在に気がつ

かなかった。もしかして気配とか消してた？

だとしたら大成功ですよ





まぁ、見てたら自然と目が合うわけで会釈をすると

紺色の人はふわりと笑ってくれた。そして瞬時に

この笑顔に落ちた人は沢山いるだろうなと思った

こんなの不意打ちに食らったらたまったもんじゃな

い





などと少々失礼なことを思いながら面白そうな本な

いかなぁと見ていると巻物の紐が取れかけているの

が目に入ったので結び直しておいた、私はこういう

の気になる人なんです









【忍者文字解読集】【基本武器】【拷問器具】

【毒薬の基本】【毒の対処方法】【毒虫特集】





結構物騒な本ばかりで私は驚いたよ後半なんか全部

毒にまつわる本ばかりだし、対処方法は大事だけど

両親が医者だったからそういう知識は予めあるんだ

よね









雷蔵「もうそろそろ昼休みが終わるから戻ったほう

がいいよ」





先程のふわりとした人がわざわざ声をかけてくれた





『わざわざありがとうございます。』





軽く礼をするとまたふわりと笑い





雷蔵「僕は５年ろ組の不破雷蔵で、図書委員だから

何かあったら僕に言ってね」





声をかけてくれた上に図書委員として頼ってねと言

ってくれるなんて、見た目通りの優しい人だ





『私は１年ろ組のAAです。本が好きなので

不破さんには何かとお世話になるかもしれません

ね』









苦笑いで言えば笑ってくれ、首をかしげて同じろ組

だねと何だかとても可愛い仕草をしていました

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