弟の苦悩 弘樹side ページ33
「お茶お出ししますね！」
「うん、ありがとう。希癒サン達テキトーに座って」
さすが速すぎる男、ホークス。
あの後、サイドキックに連絡を取ったホークスは、俺と姉ちゃんを抱えて飛んだ。
そしてあっという間にホークスの事務所に着いた。
「飛ぶのは良いんだけどさあ…っ」
「うん？」
「姉ちゃんの事どさくさに紛れてハグしないでよ！！！」
「いやハグて」
あはは、と笑いながら軽く流すホークスに、子供っぽいのは分かってるけどムッとする。
姉ちゃんは、「何言ってるのこの子は」とでも言いたげな顔。
声が出ていたら絶対言われている。確実に。
「弘樹クン面白いよね」
「面白くねえし！」
個性を使って俺を落ち着かせようとする、姉ちゃんの手首を掴んで阻止しながら、俺は声を荒らげた。
すると、ちょっとだけムッとした姉ちゃん。
「姉ちゃんっ！だからそういう顔しちゃ駄目だって！」
「？？？」
「あーもー！」
？を浮かべる姉ちゃんに、頭を抱えたくなる。
弟の俺が言うのもなんだけど、俺の姉ちゃんはかなり良い女だと思う。
料理はどれも美味いし、優しいし、小さい子が好きで聞き上手。
包容力と母性も兼ね備えている。
割とコロコロ変わる表情なんて、その辺の男の大好物だろう。
笑った顔は特に可愛い。
それに変な所で鈍感で、純粋だったり。
…だからこそ、心配で。
姉ちゃんは、いつだって俺が優先だ。
小さい時から、姉ちゃんは俺と同じ目線になって、いつだって隣で支えてくれていた。
今だってそう。
しかも今は、塾の子達も凄く大切にしている。
そんな姉ちゃんは大好きだけど、いつだって感謝しているけど…
「弘樹クン、ちょっと俺と向こうで話さない？」
「…え」
「ヒーロー志望でしょ？弘樹クンの目指すヒーローは、俺みたいなのじゃないかもしれないけど、今なら何でも答えてあげれるよ」
姉ちゃん方をチラリと見ると、行っておいで、とでも言うようにニコニコと頷いていた。
続いて、ホークスの方を見てペコリ。
「ん、了解。任せて」
ニッと姉ちゃんに笑うホークス。
俺はホークスに促されて、奥の部屋に通された。
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森田真月(プロフ) - huji山さん» 教えていただきありがとうございます🙇♀自分がアホすぎてビックリです。3話の方で触れさせていただきました。 (1月8日 17時) (
レス) id: 7b12b1cfeb (このIDを非表示/違反報告)
森田真月(プロフ) - 花帆さん» わあああ！？ごめんなさい！！4年も経ってしまっている!!!通知が来なかったようでお返事しておりませんでした。申し訳ないです。コメントありがとうございます！ (1月8日 17時) (レス) id: 7b12b1cfeb (このIDを非表示/違反報告)
huji山(プロフ) - すっごく面白いんですけど、ホークスの事務所は九州で雄英は静岡なのになーと思いました笑 (1月7日 22時) (レス) @page32 id: 704ce5ae45 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 更新ありがとうございます！続きも拝読できて嬉しいです！かっちゃんが塾の生徒なのも、すっごくおいしいです(o>ω<o) 続編も楽しみに応援しておりますね♪ (2020年9月15日 4時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
森田真月(プロフ) - りんさん» ごめんなさい、コメント頂いてたのに気づきませんでした…！ありがとうございます！ (2020年8月20日 11時) (レス) id: 027035f0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：森田真月 x他1人 | 作成日時：2020年1月3日 22時
