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ゲームの合間に食べるラーメンは美味い。でも行為後に2人で食べる出前のラーメンはそれ以上に美味い。
『ちゃっかり美味しいのが憎いわ……』
どうやら同じことを思っているようで、Aは恨めしそうに麺を啜った。
ソファで1度したものの、俺の興奮がなかなか収まらずに風呂場で2回戦目を交えた。イレギュラーな状況と服装だと止まらなくなる。最初は渋っていたAも最後は恥じらいながら欲しがっていた。
「やっぱラーメンだな。こういう日は」
そういう欲とやらは20代を過ぎると下降線を辿ると聞く。でも好きな女の一糸まとわぬ姿を目にすると、下っていたはずが急加速を付けて上っていく。ある意味純粋だ。俺はまだちゃんと元気だ。
「たまにはああいうのもいいね。赤じゃなくて紫ってとこが最高。俺色だったもん」
『赤だと舘さんカラーだから嫌なの？』
「赤も嫌いじゃないよ？ でもチラつくのよ。PartyTimeってバラ持ってる舘さんが」
『それ言われたら赤い服着る時舘さん思い浮かぶんだけど』
「正当なチャイナは赤なんだけどな」
スケベだ、むっつりどころかガッツいていたとか言われても構わない。俺がガッツけるのはAだけだ。
「また着てよ」
実際に着てもらって確信した。やはりAによく似合うのはチャイナ服。
『ええ……』
「制服もいいな。お前持ってねえの？ 高校の時の」
スリットから覗く長い脚を眺めていたい。それを脱がせるのは子供がプレゼントの箱を開けるのと同じで、夢と希望と期待に胸が膨らむのとよく似ている。
『持ってるけど思い出を汚さないでよ』
「汚すんじゃないのよ。増やすの、思い出を」
俺達はもう子供には戻れない。身も心も大人の世界に染まっている。でも大人になったからこそ味わえる。誰にも見せられないような恥ずかしい姿は俺達だから見せられる。
『どういう思い出……？』
遠くない未来にまた着てもらおう。今回はロング丈の紫を着てもらった。今度はショート丈の赤を買おう。いや、やっぱり紫がいい。俺色で、生脚がしっかり露出するショート丈も絶対に似合う。それとも他のコスプレ衣装にしようか。
俺達において一生のお願いは何回でも使えるカードだ。
「お前全然分かってねえなぁ？ 男のロマンだべ？」
『女だから分かんない』
ガチリアル深澤の願望はとめどなく溢れていく。
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作者名：あおやなぎ
| 作成日時：2023年3月27日 21時
