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俺は男・深澤辰哉、ガチリアル深澤として長年思い続けてきたことがある。
Aにチャイナ服を着てほしい。
翔太より低いが佐久間より高い身長。メリハリのあるボディ。そして太すぎず細すぎない健康的で長い脚。全てを引き立てられるのはボディラインが見える衣装、チャイナ服だと思った。
公共の電波を使ってその良さを語り、寝間着や部屋着として着てほしいと願った時には事情を知るメンバーと顔も名前も知らない一般女性達に酷評された。Aにはドン引きされて怖いと言われた。でも懲りずに願望を温めてきた。
『どうよ。私のチャイナ姿は』
なのに、願いが叶った俺はAを直視できずにいる。まさか本気を出すとは思わなかった。
「もうね、最高。さすが俺の彼女」
『その割には目が合わないね？』
女は化粧で大きく変わる。はね上げられた黒のアイラインに深紅のリップが色っぽい。スリットから覗く生脚が艶めかしい。
『ちゃんと合わせて？』
演技なのか振り切っているのか、強気な所もそそられる。ソファに座っていた俺の太ももの上に座る。俺はAに両頬を掴まれて強制的に目を合わされる。
『間抜けな顔』
「思った通りだったわ。お前にはチャイナ服が似合う」
『調子戻った？』
「戻った」
強気な態度を歪ませたい。それがチャイナ服を着せた男としての責任だ。
『……じゃあ脱いでいい？』
「は？」
『恥ずかしいんだけど……』
強気な姿勢は一瞬にして崩れ去った。我に返ったらしいAは耳まで真っ赤に染めた。服装とメイク、髪型以外はいたって普段のAだ。
「お前それはなしじゃん。煽ったのそっちだぜ？」
妖艶すぎて俺の下半身が主張している。
「脱ぐなら俺に脱がせて」
『や、ちょっと……！』
両方のスリットから両手を忍ばせる。ショーツのウエスト部分を摘んで下ろし、左足首に引っかける。布1枚が消えただけでヒップラインがより一層引き立ったように感じる。
『そういう意味じゃない』
「俺はそういう意味で受け取った」
首元から右の脇腹にかけてのボタンを取り外し、脇腹部分のファスナーを開く。両袖を脱がせるとAはますます顔を赤くした。
『待って……』
「待たない」
『お風呂入りたい』
「1回やってからな？」
ブラのホックも外して脱がせる。俺の手でAが少しずつ解放されていった。
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作者名：あおやなぎ
| 作成日時：2023年3月27日 21時
