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『……あ、起きたっスか?』



数回瞬きを繰り返せば、私が布団の上で寝ていたことが分かる。部屋を見回してもそこに彼がいないことから、あれはもしや夢だったのではないか、と思ってしまった。




『晋助様は用事があって今は出てるっス』




そんな私を見透かしたように笑うまたちゃんへ苦笑いで返し、ゆっくりと身体を起こす。

そして彼女は私に丸いお皿を差し出した。




『これ……』

『昨日のAの林檎飴っス!』




冷やしておいた、と言われ、確かにお皿からも冷気が感じ取れる。

八当分されている林檎飴は食べやすく、私は彼女にお礼と一緒に食べようと誘った。





『薔薇、まだ見に行かなくて平気っスか?』

『うーん……。咲きたてがきっと一番綺麗だよね』




明日になったら少し萎れているかもしれない。
行けるなら食べ終わった後見に行こうと提案され、私はその案に頷く。




そうして食べ終わった後に外へと出るが、暑い太陽の下を歩くとクラクラして、倒れてしまいそうになる。

手の平で顔に降りかかる日差しを防ぎ、薔薇の鉢植えの前に辿り着いた。




『……綺麗ですね』




純白の薔薇。赤よりは存在感が薄いが、白い薔薇には何にも変えられないようなナニカがある。

他のモノで直ぐに染まってしまいそうなのに、自分の色を保っている、そんな強い花だ。

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設定タグ:銀魂 , 高杉晋助 , 鬼兵隊   
作品ジャンル:アニメ
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月城碧 - ハルさんすごいです!私も高杉が大好きなのですがもうキュンキュンしまくりです!最初は愛なんてなかった…ていう所からの展開が凄すぎる!もう一気に高杉をもっと好きになるとともにハルさんのファンになりました! (2018年12月4日 17時) (レス) id: de7306413f (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 銀皐月さん» さっつんの言った通り早いですね! 本当に! 高杉への愛を詰めるだけ詰め込んでいる作品なので、終わりが早いと呆気なく思ってしまいます( ; ; ) 続編も頑張ります! 応援ありがとう! これからもよろしくね!( ´ ∀`) (2017年8月11日 9時) (レス) id: 3c0de761a5 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - エラさん» おはようございます! それはそれは、どうもありがとうございます!! 両方好きだなんてとっても嬉しいです( ´ ∀`) 続篇、本日出しますのでどうかお楽しみに!! 閲覧とコメントをありがとうございました! (2017年8月11日 9時) (レス) id: 3c0de761a5 (このIDを非表示/違反報告)
銀皐月(プロフ) - ハルー、恋は白い薔薇のようで完結おめでとう! 早いね、もう3弾いっちゃうよ。高杉好きだからこそ、泣くよね。愛がない結婚からの愛。泣くね。号泣だ。 黄色い薔薇も頑張ってね! (2017年8月10日 20時) (携帯から) (レス) id: 5de9376b0f (このIDを非表示/違反報告)
エラ(プロフ) - こんにちは!いつも楽しませてもらってます!サドリーマンも好きですが、薔薇シリーズも大好きです!「別れは、黄色い薔薇のように」も楽しみにしています♪頑張ってください♪ (2017年8月10日 14時) (レス) id: ad6183f351 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory  
作成日時:2017年7月23日 10時

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